« February 2011 | Main | April 2011 »

March 30, 2011

Dear brothers and sisters in northeastern Japan and beyond, by Rebecca Solnit

レベッカ・ソルニットから東北日本やそれ以外の兄弟姉妹たちへ

あらゆる災害は、同時に自然的かつ社会的構成要素をもっています。地球は揺れ、海は侵入します。しかしながらわれわれが何処にどのように構築し、われわれが誰であり、われわれ自身とわれわれの状況をどのように感受し、事の後でわれわれが何をするかーーそれらもまた災害とその余波を形づくるのです。世界はもはや同じにはならない、でもそれがどのように変わるかは、ある部分われわれにかかっています。

Rebecca Solnit, "Dear brothers and sisters in northeastern Japan and beyond," Japan – Fissures in the Planetary Apparatus Posted on March 30, 2011.

Postcard from Henoko by Jon Mitchell

20110318110353.jpg
上画像はジョンさんの取材に同行させていただいたときに携帯で撮影した工事中の辺野古の隔離壁の様子です。最新状況は「辺野古浜通信」blogで見ることが出来ますが、ぐるぐる巻き有刺鉄線の区切り線が、浜の形を変えてしまうほどの巨大ウォールに変貌しつつあります。



「辺野古からの便り」
ジョン・ミッチェル
2011年3月23日

  「暇をもてあそんでいると悪魔に使われる」[暇にしていると、つい悪行に手を出してしまうというようなことわざ、訳者注]というが、ケヴィン・メアの一件で、悪魔の仕業は、沖縄の人びとの予想を上回る素早さだった。島の人びとを怠惰でごまかしの名人だと誹謗したこの国務省高官が解任された翌日、大地震が本土を襲ったのだが、その結果、メアは一夜にして地位を回復し、救済任務「トモダチ作戦」の主要な役割の一端を担うことになったのである。

  この一週間というもの国防総省は、日本北部における疑いの余地のない英雄的仕事について、メディアへ配信するのに忙しくしている。しかし、おなじ報道マシーンは、メアがかつて足跡を残した沖縄で現在進行中の、米軍の別の計画についての報道では後れを取っている。2011年1月以降、沖縄防衛局は5000万円(60万ドル)をかけてキャンプ・シュワブと辺野古の浜の間に防壁を建設中である。有刺鉄線のリボンが、コンクリートの壁に取って替わる。新しい航空基地建設から壊れやすい湾を守る、地元の人びとの7年に及ぶ座り込み運動の象徴となってきたものだ。バスツアーで訪問した生徒たちが応援メッセージを結びつけ、市民運動団体が横断幕を掲げ、毎年開催されるピース・ミュージック・フェスタの舞台背景となってきたのも、このフェンスだった。

  日米両政府はこの新しい防壁について黙して語らないが、近くにある座り込みテントで抗議する人びとには自明のことだ。ひとりの年配の男性は言う、「この防壁が完成したら、中が見えなくなる。そうなれば、やりたい放題でしょう」。

  防壁に加えて、米軍は近年、キャンプ・シュワブ内で別の工事にも着手している。管理棟のような新しい建物を建設中なのである。また装弾場付きの軍港敷設の計画もある。こうした進行状況が指し示すのは、ワシントンもトウキョウも、古い普天間飛行場を閉鎖し、辺野古に代替施設を建設できると確信しているということだ。

  建設工事への怒りはあるが、座り込みの人びとは、この新しい防壁工事に反対しないことにしている。多くは、建設労働者たちの経済的困難に心を寄せている。「かれらも基地に反対しているのだと思う。だがお金は必要だから」、座り込みのひとりは語った。「この仕事で日当8000円、この苦しい時期にはよい金額なんですよ」。

  久しく不況がつづく辺野古の景気だが、普天間移設計画への協力を拒んだことを理由に、トウキョウが数億円にのぼる再編交付金を停止したため、さらに打撃を受けた。だが、地震と津波の最新の死者数の発表をラジオで耳にしたとき、個々の人びとへの金銭的不安は想像を上回るものとなった。

  みんな、新しい防壁建設の5000万円の予算は、壊滅的被害を受けた地域のためによりよく遣われるべきだと強く主張した。高齢の参加者のひとりは、少しも同意していないそぶりながらも、[キャンプ・シュワブ内の]新しい基地施設の建設がうまく運べばよいのだと言った。「そうすれば、米軍は当然、沖縄から出て行くのだから、この巨大な基地は全部、津波の被災者に渡すことができるでしょう。いま、住むところをもっとも必要としている人たちなのだから」。

*ジョン・ミッチェル:沖縄の社会状況について『ジャパン・タイムズ』に定期的に記事を書くほか、『フォーリン・ポリシー・イン・フォーカス』、『カウンターパンチ』、『ジャパン・フォーカス』にも寄稿している。

Jon Mitchell, "Postcard from...Henoko" (Washington, DC: Foreign Policy In Focus, March 23, 2011).
http://www.fpif.org/articles/postcard_fromhenoko

※ジョンさんに了解を頂き翻訳を掲載。オリジナルの英文は上記リンクでどうぞ。

4月9日川満信一刊行記念シンポ

kawamitsu.gif

4月2日コザミュージックタウンでゴスペル

ゴスペルコンサートを開催します。
売上は全て教会を通して、被災地での復興支援にあてられます。一人でも多くの方に足を運んでいただけるようにお誘いしてます。ぜひ聴きに来て下さい!僕も歌います。
今週の日曜日。
4月2日(日)18時開演
沖縄市コザミュージックタウン
前売1500円
各地で音楽イベントや催しものがあるので、参加するのも大変かと思いますが来てもらえたら嬉しいです

March 17, 2011

東北地方太平洋沖地震多言語支援センター

東北地方太平洋沖地震多言語支援センターが立ち上がったという。サイトは阪神淡路大震災を機にできた「震災がつなぐ全国ネットワーク」。コメント欄につぎつぎと書き込まれる「お手伝いできます」書き込みまでぜひ見てほしいと思う。

複数の関係組織から募集呼びかけがメールで回覧されている。以下に、そのうちの一つを転載するので参考にして下さい。

東北地方太平洋沖地震に際しまして、
「東北地方太平洋沖地震多言語支援センター」が立ち上がりました。
http://blog.canpan.info/shintsuna/archive/866

同センターでは、地震に関する情報を外国語で提供する事業を行っています。
これに伴いまして、以下の言語の翻訳・通訳ボランティアとして登録して
くださる方を募集しています。JCASの加盟組織のメンバーより、ご協力して
くださる方がいらっしゃれば幸いです。

【言語】
英語、韓国語(朝鮮語)、中国語、ポルトガル語、スペイン語、フィリピノ語
(タガログ語)、
ロシア語、ベンガル語、ベトナム語、ラオス語、フランス語、ミャンマー語、
カンボジア語、
ペルシャ語、タイ語、インドネシア語

【翻訳ボランティア】
基本的に、メールを通じて翻訳をしていただくことをお願いします。

【通訳ボランティア】
滋賀県の全国市町村国際文化研修所の研究所内にある
「東北地方太平洋沖地震多言語支援センター」に来ていただき、
通訳をしていただくことをお願いします。
http://www.jiam.jp/

【待遇】
無給

【応募方法】
下記連絡先(石井)まで、以下の情報を電子メールにてお送りください。
必ず件名に「翻訳・通訳ボランティア応募」と明記ください。
申し訳ございませんが、応募者全員に作業をお願いするとは
限りませんので、予めご了承いただければ幸いです。

1.お名前(ふりがな)
2.ご所属
3.ご連絡先
メールアドレス:
連絡可能な電話番号:
4.言語
5.言語に関する能力
6.翻訳または通訳の選択

【応募連絡先】
石井正子
Email: masang@glocol.osaka-u.ac.jp
携帯:080-5344-0925
地域研究コンソーシアム社会連携部会
大阪大学グローバルコラボレーションセンター
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-7
TEL:06-6879-4442 FAX:06-6879-4444

3月17日「東北震災を受けて、いま私達に出来ること」

20110315182337.jpg
「東北震災を受けて、いま私達に出来ること」
2011年3月17日(木) ・ 19:00 - 21:00
◆講師;稲垣暁さん(沖縄大学地域研究所 特別研究員)
*はじめの50分は講話とし、残りの時間をディスカッションの時間とします。
*講話では、「ボランティア元年」阪神大震災時のボランティアおよび組織の課題と成功事例などを、自身の災害ボランティア経験をふまえ検証します。
◆場所:沖縄大学2号館213
◆参加費:無料
*当日は出入り口付近に箱を設置する予定です。
*教室は大きめの講義室を予定していますので、ぜひお誘い合わせのうえ参加ください。
お問い合わせ:
yumie0528@gmail.com(比嘉)

※右画像は、サンエーで購入。田老町産の若布。Think Touhoku★

カチンバ1551からのおたより

20110317023922.jpg
各位

琉球LATIN FESTAのご案内

 拝啓、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
諸般の事情から、沖縄国際アジア音楽祭『musix2011』は中止となりました。
3月11日に起きた東日本大震災で、甚大な被害が発生し、今もなお余震が続いており、日本中が心を痛めております。
こうした中、当所予定しておりました「琉球LATIN FESTA」を、チャリティーを兼ねての応援ライブにし、微力ながら義援金を送る事を決めました。
 お忙しい中とは存じますが、是非足をお運び下さいますよう、お願い致します。
                                   
敬具




日時 3/20(日)
時間 オープン19:00 スタート20:00
会場 LIVEHOUSE MOD'S (098-936-5708)
料金 前売り¥2,500 当日¥3,000
チケット・問合せ 098-898-4851 
又は、 kachimba1551@kind.ocn.ne.jp(オフィスパルティーダ)

出演 KACHIMBA DX, 下地 勇, 浅見 直樹(アラブ楽器・ウード, Vagabundo(world), KACHIMBA4(Rumba~Son), Daiquirita(ダンスパフォーマンス)



『満月の夕/中川敬 (with伊丹英子) fromソウルフラワーユニオン』

満月の夕 (ゆうべ) / 中川敬 (with 伊丹英子) <ラフ・ミックス>

soulflowerunion 『満月の夕/中川敬 (with伊丹英子) fromソウルフラワーユニオン』〜被災地の方々から「聴きたい」というメッセージをいただいたので、制作途中段階ヴァージョンですが、本当に今聴きたい人だけに向けて公開します。→ http://bit.ly/gvjkn0

りんご丸かじり

うーむ。食べ物を足でいじるのは、だめだよって、おこられちゃうよ★
でも、りんご丸かじり。いいと思う。
以下に、映像に添えられたメッセージを転載。

私には「冷静」ではいられないし、「しっかり」も出来ません。
今まさに刻々と変わってゆく、被災地で生きた自分の身体が、まるで自分がそこにいたかのように、本当にしんどいのです。私の身体はふわふわとしています。身体が動かない、­眠れない、思考のしすぎ或は思考停止、無理な作り笑いや泣くことしか許されないような感情抑制に気づくのです。まったく眠くならないのに横になっていると、寝たとしても起­きたときに、身体が泣かない分だけの熱をためこんで、自分の身体自体が原子炉かのようにさえ思えてくるのです。

私は「しっかり」できない、「冷静」でいられないのも、被害であると思うことにしました。この苦しみを今生きている人、また別の苦しみのある人...とにかく誰に「資格」­があるかなどと格付けをするのは一番良くないと思いました。今後ももしかしてトラウマになるかもしれないし、もしかして幸いにも私たちの心配は取り越し苦労かもしれない。­どう考えていいのか正直わかりません。

ただ「被災地」という言葉でくくりきれない苦しみを得た身体と心を、私は取り戻したい。

とりあえず、一般の方というより、いろいろな情報を浴びたり、馴れないものや見たくない見たりして疲れている横浜の母親と、留学中の友達、それから長いこと家に引きこもっ­ていて地震の前から足の踏み場もない状態で障がいのある友達、そして私自身のためにビデオを作りました。私にとって今日自分に出来ることの一つでした。

普段から気にかけてくれている同居人や、その場に居合わせた人を巻き込みました。緑の帽子の人は親友で、昔は日本で働いていたのですが、「どう振る舞って良いかよくわから­ないし、私なんて部外者だし」と言いかけてたんですが、私にとっては、今私がぐちゃぐちゃなのを気にかけてくれている人なので、部外者だなんて思えません。
「無理して深刻な顔しなくていいよ、向こうはそういうのテレビでずーっと見てるし、ラジオ体操さえ流れてないんだから(3.12時点)」と伝えました。リハーサルを一回し­たのと、撮影前にもやはり落ち込んで自分がりんごをかじっていたので、今日は軽く林檎ダイエットとなりました。

自分自身に悲しみも笑顔も強制したくない、今生きてることを感じたいという私の気持で作ったものなので、見る人の状況によっては「良いご身分のくせに不謹慎だ」と思われる­かもしれませんが、御了承下さい(共有も大丈夫ですが、この文章を添えてもらえると助かります)。

ご意見や、他にこんな方法もあるよ、というのがあったら、自分のためにまたビデオを作りたいのです。外に出なくても、電気がなくても、友達がいなくても、障がいがあっても­出来るような方法を探しています。呼吸法の共有を考えています。

March 15, 2011

帰り道/七尾旅人


Info for friends without condition

Twitter Disaster Info in Multi-language
多言語災害情報ツイートまとめサイト
http://p.diim.jp/

Japan earthquake how to protect yourself
地震発生時緊急マニュアル
http://nip0.wordpress.com/

Facebook版日本にいる外国人のための情報
Earthquake updates for foreigners in Japan
http://www.facebook.com/earthquakeinfo.foreigner

みんなでつくる震災被災者支援情報サイト
https://sites.google.com/site/minnadewiki/home

Useful Information in Several Languages (外国人向け)‎
https://sites.google.com/site/minnadewiki/home/foreigner/refrig

生きろ日本。被災地での生活で作れるデザイン/飲食料/アイデアのwiki(日の丸デザインが不愉快)
https://sites.google.com/site/olivesoce/

Japan quake radioactive material monitoring post MAP
東日本大震災・非公式・放射性物質モニタリングポストMAP
http://bit.ly/gyZulQ

Citizen's Nuclear Information Center (CNIC)
原子力資料情報室
http://cnic.jp/

レベッカ・ソルニット著『災害ユートピア なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか』の書評
http://book.asahi.com/review/TKY201102080172.html



以上、IRAサイトより転載し、facebook版追記。
私も「生きろ日本」に付されたちいさなコメントと最後のサイト紹介のことを考えていて無駄に時間を遣った。
災害資本主義と災害ユートピア。
不愉快な動員と親密なネットワーク。
後者を支えるために前者への厳しい批判を手放さないこと。


March 08, 2011

3月23日「軍隊と性暴力—朝鮮戦争・沖縄・女性—」

チラシWS110323.jpg
「軍隊と性暴力—朝鮮戦争・沖縄・女性—」
日時:3月23日 6時〜   場所:てぃるる2F会議室
報告:金 貴玉(クム ギオク)韓国・漢城大学
   宋 連玉(ソン ヨンオク)青山学院大学
応答:高里鈴代 (基地・軍隊を許さない行動する女たちの会)
コーディネーター:若林千代(沖縄大学)
報告者プロフィール
金 貴玉 キム・ギオク

漢城大学校教養科教授(社会学)、同校戦争と平和研究所所長、ソウル大学校大学院社会学修士・博士(1991年、1999年)。研究テーマは、分断と戦争、統一と平和、離散家族と女性、分断を越える人々、ディアスポラ共同体など。著書に『中国朝鮮族社会の変化—1990年以降を中心に』(共著、ソウル大学校出版部、2005年、2006年大韓民国学術院優秀著書)、『離散家族、‘反共戦士’でも‘アカ’でもない…—離散家族問題を見る新しい視角』(歴史批評社、2004年、2005年大韓民国学術院優秀著書)、『越南民の生活経験とアイデンティティ—下からの越南民研究』(ソウル大学校出版部、1999年、同校優秀論文賞受賞)など。
宋 連玉 ソン・ヨンオク
ソウル大学校大学院、大阪外国語大学大学院を経て、現在、青山学院大学経営学部教授。研究テーマは、在日朝鮮人女性の戦後史、20世紀の朝鮮半島におけるジェンダーとエスニシティ。著書に『脱帝国のフェミニズムを求めて――朝鮮女性と植民地主義』(有志舎)、『継続する植民地主義』(共著、青弓社)、『歴史と責任』(共著、青弓社)、『軍隊と性暴力』(編著、現代史料出版)など多数。

3月の辺野古・高江送迎カー情報

20110307081103.jpg
2011年3月分辺野古・高江送迎ボランティア
平和市民連絡会の辺野古・高江への支援行動(送迎のボランティア)の送迎日程等は下記の通りです。

3月3日(木)-5名 3月5日(土)-5名
3月8日(火)-3名 3月9日(水)-3名
3月10日(木)-5名 3月11日(金)-3名
3月15日(火)-3名 3月16日(水)-5名
3月18日(金)-5名 3月19日(土)-5名
3月22日(火)-3名
3月24日(木)-3名(辺野古)
3月26日(土)-3名(辺野古)
3月30日(水)-5名


1. 送迎車は、那覇インター前バス停で待機しています。
2. 同バス停を9時に出発して、同乗者の希望により高江・辺野古まで行きます。高速内のバス停での途中乗降車も可能です。
3. 同乗希望者は、必ず長嶺(090-2712−6486)または城間(080-1782-6598)へ事前に連絡して下さい。
4. 沖縄平和市民連絡会では、この行動の定期化のため、カンパを募っています。
カンパの宛先は、
『(口座番号)は01710-5-88511』
『(加入者名)は平和市民連絡会』
『通信欄に辺野古・高江行きカンパ』
と記入ください。
※右画像は、前原辞任とナイトメア発言をツートップ報道する県内2紙。排外主義とたかり構造は同じ植民地主義のコインの裏表といったとこか。