りんご丸かじり
うーむ。食べ物を足でいじるのは、だめだよって、おこられちゃうよ★
でも、りんご丸かじり。いいと思う。
以下に、映像に添えられたメッセージを転載。
私には「冷静」ではいられないし、「しっかり」も出来ません。
今まさに刻々と変わってゆく、被災地で生きた自分の身体が、まるで自分がそこにいたかのように、本当にしんどいのです。私の身体はふわふわとしています。身体が動かない、眠れない、思考のしすぎ或は思考停止、無理な作り笑いや泣くことしか許されないような感情抑制に気づくのです。まったく眠くならないのに横になっていると、寝たとしても起きたときに、身体が泣かない分だけの熱をためこんで、自分の身体自体が原子炉かのようにさえ思えてくるのです。
私は「しっかり」できない、「冷静」でいられないのも、被害であると思うことにしました。この苦しみを今生きている人、また別の苦しみのある人...とにかく誰に「資格」があるかなどと格付けをするのは一番良くないと思いました。今後ももしかしてトラウマになるかもしれないし、もしかして幸いにも私たちの心配は取り越し苦労かもしれない。どう考えていいのか正直わかりません。
ただ「被災地」という言葉でくくりきれない苦しみを得た身体と心を、私は取り戻したい。
とりあえず、一般の方というより、いろいろな情報を浴びたり、馴れないものや見たくない見たりして疲れている横浜の母親と、留学中の友達、それから長いこと家に引きこもっていて地震の前から足の踏み場もない状態で障がいのある友達、そして私自身のためにビデオを作りました。私にとって今日自分に出来ることの一つでした。
普段から気にかけてくれている同居人や、その場に居合わせた人を巻き込みました。緑の帽子の人は親友で、昔は日本で働いていたのですが、「どう振る舞って良いかよくわからないし、私なんて部外者だし」と言いかけてたんですが、私にとっては、今私がぐちゃぐちゃなのを気にかけてくれている人なので、部外者だなんて思えません。
「無理して深刻な顔しなくていいよ、向こうはそういうのテレビでずーっと見てるし、ラジオ体操さえ流れてないんだから(3.12時点)」と伝えました。リハーサルを一回したのと、撮影前にもやはり落ち込んで自分がりんごをかじっていたので、今日は軽く林檎ダイエットとなりました。
自分自身に悲しみも笑顔も強制したくない、今生きてることを感じたいという私の気持で作ったものなので、見る人の状況によっては「良いご身分のくせに不謹慎だ」と思われるかもしれませんが、御了承下さい(共有も大丈夫ですが、この文章を添えてもらえると助かります)。
ご意見や、他にこんな方法もあるよ、というのがあったら、自分のためにまたビデオを作りたいのです。外に出なくても、電気がなくても、友達がいなくても、障がいがあっても出来るような方法を探しています。呼吸法の共有を考えています。