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英文和訳の問題だ、受験生諸君、正解はどれだ!?

Peace Philosophy Centerblogより。

国防省、防衛省、外務省のウェブサイト等公式の資料を探した限りでは、ゲイツが「パッケージ」とか、「普天間移設が進まないと他の負担軽減は進めない」といったような趣旨の発言をした形跡はどこにもない。国防省のウェブサイトにはゲイツ・北澤共同会見は全文掲載されており(下記参照)、ゲイツは「パッケージ」的なことは全く言っていないし、上記に書いたように「日本の指導に従う」と言っており、「沖縄の人の事情 (interests) や懸念 (concerns)」への配慮についても触れている。2010年5月28日の日米共同声明にこだわり続けているのは日本側だけだ。

blog記事の末尾のコメントにあるMiyagiさんとPeace Philosophyの意見交換まで、熟読されたい。
英文和訳の試験問題だったら、ぜったいにバツが付くね、これ。
1)語の意味を正確に訳す。
2)発言のコンテクストを踏まえて、自分の伝えたい枠組みに沿うように鋳直して訳す。伝えたくないものは訳さない。
3)発言のコンテクストを踏まえれば想定される圧力を推察して、自粛・自衛的に差し障りのないように訳す。トップダウンで差し出されたひな形を鵜呑みにする。

1)が紛れもない受験生の態度であるわけだが、2)や3)の態度を、いつ、どのような教育のなかで、人は身につけるのだろうか。大学ってろくでもないな。

つか、「日本政府の指導にアメリカは従います」を、そんなにビックリして報道するなー、NYT。「日本が指導力を見せろよ、えー」という恫喝が本音なんだとしたら、そっちを報道すべきなんじゃないのか。帝都も大本営帝都もなっとらんな、メディアは。