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西日本入管で収容者ハンスト

 法務省の西日本入国管理センター(大阪府茨木市)で、男性収容者のほぼ全員の約70人が8日からいっせいに、食事をとらない「ハンスト」をしていることが、面会した支援者や同センターへの取材で分かった。支援者によると、一定条件下で収容を解く「仮放免」が昨年から認められにくくなり、十分な治療を受けられず体調が悪化している収容者らの仮放免を求めているという。

 同センターは国外退去処分になった外国人を帰国まで一時収容しているが、難民として保護を求めたり、日本人の家族がいたりして、帰国を拒む外国人も多く、収容が1年以上になる例もある。難民申請者や健康上の問題がある収容者は、仮放免を申請すれば、毎月入管に出頭することなどを条件に許可されることがある。だが、支援者によると、最近は不許可になるケースが相次いでおり、収容者に不満が高まっていたという。

 抗議活動の参加者らは8日の朝食後から提供される食事を拒み、同センターの幹部職員との話し合いなどを要求している。同センターの担当者は「仮放免の取り扱いは変わっていない。病気の収容者もいるが医師の診察を受けさせており、収容者を説得するしかない」と話している。(asahi.com 2010年3月11日


「西日本入国管理センターの被収容者の人間としての権利を守るための緊急要請」

 平成22年3月8日、西日本入国管理センターの被収容者約80人(男性収容ブロックの全員)が、下記の訴えの下にハンガーストライキを決行せざるを得なくなりました。

 被収容者の多くは、難民申請者であり、あるいは正規の滞在資格がないといわれるが国内に家族がいる者たちなどで強制送還によって人間としての生活が破壊されてしまう人たちです。
 法務省は、これらの人たちが逃亡する恐れなどがないにもかかわらず、外部と隔離され、スリガラスで覆われた部屋と施設に拘禁しているのです。強制送還されれば、本国で迫害されるという恐怖、家族と引き裂かれるという苦悩の下で、このような密閉施設に先行きもわからず、収容され続けることが(既に2年を超えている人もいる)、いかに過酷なことであり、被収容者の心身を蝕んでいく措置であるかは誰の目にも明らかです。

 国連拷問禁止委員会からも期限のない収容はすべきでないとする勧告があり、これまでにも体調を崩し自殺者が出ているにもかかわらず、いままた同じような状況に至っているのです。今回の被収容者の訴えは、幾人かの被収容者が言うように「このような状況が続くなら死んだ方がましだ」という必死の覚悟で行われているのです。西日本入国管理センターは、狭心症でかつ3ヶ月近く190~200もの最大血圧値が続く者、うつ病かつ3ヶ月も発熱がつづき自力歩行困難な者、外部の専門医に1年近くも受診させず膀胱が通常の2倍以上にはれ上がり病状が悪化した者、不正出血が1年も続いていても適切な診療がされていない女性被収容者、無期限長期収容で精神が破綻寸前の者、これら明らかな収容継続不適格者の仮放免申請さえをも次々と不許可にしてきました。無期限収容という重圧の中で適切な診療が受けられず 強制退去執行の恐れとすべて管理されている状態の下で、事実上訴えるすべがなくやむを得ず行った行為は、規則違反として抑圧し懲罰的な隔離室処分にすることによって解消される問題ではありません。人間としての理性と健康を破壊していく現在の仕組みを改めない限り、人間に対する侵害を人権擁護を所管する法務省自体が意図的に行っていることになるのです。

 私たちは、今回の被収容者による6項目の訴えは、極めて正当なものだと考えています。法務大臣並びに西日本入国管理センター所長が、真摯にこれらの訴えを受け止め、人道と人権尊重の立場に立って、直ちに改善措置を講じられるよう、強く要請します。
 特に直接管理責任がある同センター所長には、健康状態が悪化している被収容者に対する仮放免と被収容者代表者との話し合いを直ちに行うよう求めます。

参考サイト
アムネスティ・インターナショナル大阪難民チームblog
RAFIQ在日難民との共生ネットワーク