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環境保護と軍の共存共栄?!APA‐Jフラッシュ No.138より

ピープルズプランから届いた記事を以下に転載します。
ビエケス島では、米海軍が撤退した跡地は、米国の野生生物保護局の管轄下に
置かれ、「これは新たな土地の収奪?結局アメリカが管理している」という
批判の声も聞きました。沖縄の北部訓練場が半分返還されても、残存する部分
でどのような演習が行われるのか把握できないままでは、自然保護地域として
指定されたとしても、けっきょく以下に述べられているような「バッファー」
の役割を担わされるに過ぎないのか、そうした懸念を、予備知識として持って
おきたいと思い、許可を得て掲載しました。



ーー【APA‐Jフラッシュ No.138】ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
環境保護と軍の共存共栄?! 土地の「篤志家」と環境NPOが前面に出てい
るが、軍からの資金助成があるという。軍の責任でつくるべき軍事演習の「緩
衝地帯」なのに、環境保護のイメージ付きで資金供給側の優位性まで持てると
いう、税金を使った巧妙な「まやかし」。
それでもハワイは米国「内」。日本の米軍基地には、広大な緩衝地帯の必要性
すら考慮されてない。                   (M)

(以下、本文はクリックしてどうぞ)

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ホノウリウリ地域で保護される土地ーバッファー地域として軍が資金援助
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ここでお伝えするのは、私たちの土地(アイナ)にとっての朗報である。ギル
家が別の投資家と共同で、元キャンベル地所から保護地と農地として維持する
ために4000エーカーを購入した。ワイアナエ・コーストの一部と南部のワ
イアナエ山脈の森林地帯にあたるが、ここは絶滅の危機に瀕するハワイ固有種
生物の重要な保護地区でもあり有益なことである。隣接地は北部ホノウリウリ
保護地域の一角にあたるが、ここを「トラスト・フォー・パブリック・ランド」
が最近購入した。下の記事によれば、最大の投資者は軍である。

なぜ軍が自然保護地のトラストに投資するのだろうか。軍には、事実「自然保
護地域バッファー(緩衝地帯)」計画と呼ばれるプログラムがあり、軍事訓練
活動の「緩衝地帯」をつくるため、NPO(非営利団体)が保護を目的として
土地を購入するのを助けている。「トラスト・フォー・パブリック・ランド」
は、ノースショアを見下ろすモアナルア谷とププケアにある土地を購入すると
きにも軍と協力した。これは、良いことのように聞こえることだろう。双方に
とって有益な、いわゆるウィン・ウィン(両者勝ち)だろうか。ププケアの土
地購入は、実は問題をはらんでいる。なぜなら、それは、コオラウ山脈の土地
に対する軍の支配力を強め、ストライカー旅団拡張の一部であるノースショア訓
練地域(と破壊的活動)の拡大を可能にするものだからである【注:ストライ
カーとは「ストライカー装輪装甲車」のことで、機動性を重視する近年の米軍再
編の中心的存在】。

このような自然保護プロジェクト自体は、支援に値する良いプロジェクトでは
あるが、軍の資金助成は、いくつかの環境団体を黙らせ、軍の活動に協力させ
る結果をもたらしている。
カイル・カジヒロ (DMZ ハワイ/アロハアイナ)

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<記事>
ギル家と共同出資者がキャンベルの土地入手
所有地4000エーカーの開発計画は特にないと語る

ハワイで有名なギル家とその共同出資者は、オアフ島の4000エーカー近く
の土地を、農地および自然保護地として利用するためとしてジェームス・キャ
ンベル社から購入した。

これは、6人の子どもと前州副知事で米下院議員のトム・ギルの兄弟から成る
一家であるが、今回、カルフォルニア出身で長年ハワイに住む地主のエドマン
ド・C・オルソンと共同でこの土地を入手したのである。

1500万ドルが支払われた広大な土地は、マカキロからクニアまでのワイア
ナエ山脈の東斜面に沿って広がり、カヘ発電所近くまでのびている。

ギル‐オルソン共同事業の代理人で、地元の労働弁護人であるトニー・ギルに
よれば、所有地を開発する予定はなく、土地の半分は農地として、残り半分は
保護地として地域区分される。

「我々は、この地の歴史と伝統に多大な敬意を払って臨んでいる」と彼は語っ
た。

土地の一部は、牧場経営2件、通信塔、ティンバーライン・キャンプ場など、
様々な収入を生む利用目的で貸し出されている。

また、この土地には風力発電所など代替エネルギーを生産する潜在的可能性も
あると見られているが、ギルは、新所有者は土地の評価を始めたところでまだ
何も計画を立てていないと語った。

「キャンベルはあそこに150年間(地主)として居座ったのだから、我々も
少なくとも同じぐらいの年月はいるつもりだ」と彼は語った。

ギル‐オルソンの土地購入に伴い、キャンベル社は、隣接する土地約3600
エーカーをNPO(非営利団体)「トラスト・フォー・パブリック・ランド」
に400万ドルで売却した。

この土地にはホノウリウリ保護地域も含まれており、域内は「ザ・ネイチャー
・コンサーバンシー」によって監視されているが、近い将来に州に移転されて
保護管理される予定である。

「トラスト」は、土地購入資金のほとんどを軍から調達したが、軍は、米国魚
類野生動物庁と州の遺産土地基金(レガシー・ランド・ファンド)と市の「ク
リーン・ウォーター&ナチュラル・ランド・ファンド」とともに所有地の一部
を管理している。

両土地の販売は、9月30日で終了した。

キャンベル社は、土地の売却にあたり商業不動産仲介業者CBリチャード・エ
リスを通して市場に出し、総計6500エーカーの土地に対し2250万ドル
の売値をつけたが、同時に、保護に意識の高い買い手に売り渡すことを望んだ。

キャンベル社広報担当テレジア・マクムルドは、どちらの買い手も土地に相応
しい環境と文化的価値観を持っていると語り、「それが主要な判断基準であっ
た」と話した。

ギルは、この土地の購入は、兄弟のエリック、ゲイリー、イヴァン、ティム、
姉妹のアンドレア、叔父のローリン、ローリンの名づけ子たちを含めて一族に
とって、大規模土地投資に足を踏み入れる最初の冒険的事業であると語った。

オルソンは、米国最大の個人用貸し倉庫業社でロスを拠点とするA‐アメリカ
ン・ストーレッジ・マネージメント会社の経営者で、ハワイにも何カ所か倉庫
をもっている。

オルソンはハワイ島(ビッグアイランド)にパートタイムで居住するが、1万
3000エーカーの土地を所有しており、オーケー・ファームス合同会社の共
同経営者でもある。また、オアフ島にあるクニアの土地も1296エーカーを
400万ドルで3年前にキャンベル社から購入している。
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出典:世界反基地ネットワークより(2009年10月9日)
翻訳協力:miho_tree(APA‐J翻訳チーム)
翻訳チェック:HSナオコ 監修:APA‐Jデスクチーム
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