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映画「レッド・ハント」@沖大ミニシアター

※主催者情報を追記しました。
月末に金石範さんと玄基栄さんが沖縄で講演されます。それに先がける形で、沖大ミニシアターを使ったFilm Cafeを開き、済州島四三事件を扱った、韓国のドキュメンタリー映画「レッド・ハント」(1997年)の上映をします。入場無料ですので、ぜひ足をお運びください。

上映時間
10月23日(木)午後6時半〜
10月24日(金)午後8時10分〜
場所:沖縄大学ミニシアター
主催:Team Film Cafe
沖縄大学若林研究室気付
電話&ファックス 098−993−7996

映画の詳細は以下つづきをどうぞ。

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朝鮮半島の南に浮かぶ済州島は、韓国のみならず、日本にもなじみ深い観光地である。その美しい自然や気候は、沖縄に似ているとも言われる。しかし、この島で1948年に始まった民族分断に抗議する民衆蜂起の過程と虐殺事件は、沖縄ではそれほど広く知られているわけではない。
1945年、日本帝国主義の崩壊によって植民地支配から解放された朝鮮では、全土で人民委員会、そして民主的な独立国家をめざす建国準備委員会が組織され、圧倒的な民衆の支持を得ていた。しかし、北緯38度線以南を支配していたアメリカ軍政は、朝鮮の自主的な政治主体を否定し、次第に政治弾圧を強めた。こうした解放直後からの占領政策を背景に、1948年、南で単独選挙がおこなわれ、8月に大韓民国、9月には朝鮮民主主義人民共和国の建国が宣布された。
1948年4月3日に始まる済州島の武装蜂起は、単独選挙による朝鮮の分断体制の固定化に反対し、米軍政下での警察や国防警備隊、右派団体の弾圧に対する抵抗のなかから起きたものだった。5月10日の選挙ボイコットと不成立を経て、10月以後、李承晩政権による政治弾圧と討伐が強化され、以後、戒厳令下での全島的な焦土化作戦により、住民に対する無差別大量虐殺がおこなわれた。
ドキュメンタリー映画「レッド・ハント」は、この、いわゆる四三事件の実相を記録し、世界に伝える1990年代後半の動きの一つだった。本作品は、1997年の釜山国際映画祭で初めて上映され、当時、監督が、そして、その後の上映運動のなかで人権活動家が国家保安法違反嫌疑で逮捕されるなど、多くの困難に直面した。なぜ人びとは蜂起したか、そして、国家暴力によってどのような抑圧を受けたか、歴史資料と済州島の人びとの証言によって構成される貴重な映像記録である。

チェ・ソンポン 監督作品/上映時間 74分 (日本語吹替版)/制作 ハニ企画 1997年