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性暴力と軍隊に合意してない

disagreestamp.jpg性暴力と軍隊に合意してないゆんたく会議を終えました。合意してない声明をお知らせします。画像をクリックすると文書PDFをDLできます。(英語版も追加しました。Mar. 27, 2008)

[Japanese|English]

「私たちは、あらゆる性暴力そして軍隊に合意してない」

 いま沖縄を生きる者のすべてが、レイプという暴力にさらされる可能性に直面し、そして同時に、みずからが、そのレイプという暴力を発動する危険にもさらされている。この沖縄において、人を支配するための暴力システムとしてのレイプが、米軍そしてその米軍と一体化していく自衛隊という常設軍によって機能として埋め込まれている現状に対して、私たちは強く抗議する。そして、その沖縄から、私たちは、あらゆる性暴力と、そしてその性暴力を恒常化させている軍隊というシステムそのものに、根底的に「合意してない」という声をあげる。

 2008年2月、米兵によるレイプ事件がたて続けに起こされたと報じられたことに関して、沖縄のすべての市長村議会そして県議会において抗議決議が採択された。この事実からも分かるように、性暴力を決して許さないという批判の声が、沖縄県内外で高まっている。しかし、そうした批判が、米軍への「綱紀粛正」要請や「基地の整理縮小」の訴えといった、政治的妥協とも思える「駆け引き」に回収されようとしている。また、公共空間への監視カメラ設置や民間地域のMP巡回という転倒した「対策」が提案され、この機に乗じた市民監視強化すら目論まれてもいる。結果として、暴力そのものを拒否する幾つもの「声」が掻き消されていこうとしている現状に、私たちは、深い懸念を感じる。レイプ被害者を中傷するようなセカンド・レイプ的言動がさまざまなメディアで繰り広げられ、「安全保障」という虚ろな掛け声によって、レイプ被害者が政治的な「天秤」にかけられようとさえしている。「国家の安全保障の前にあって、レイプは小さな問題に過ぎない」と言わんばかりの言説が、議会をはじめとする場においてまかり通りつつある現在、こうした言動そのものがレイプ暴力にほかならないことを、私たちは訴えたいと思う。あらゆるレイプ暴力に対してなされるべき抗議は、レイプ暴力を組織化している軍隊という暴力システムそのものへの拒否をも要請するものであると、私たちは考える。

 沖縄戦そして米軍占領を経て日米安保条約体制の軍事覇権のもと、この沖縄で発動され続けてきた無数のレイプによって、多くの人々が深い傷を負ってきた。私たちは、そうした人々の痛みにできうる限り寄り添おうとする願いをもち、レイプを告発する人々を無条件に支持する。そして、レイプ被害者を生み出してきた軍隊という組織そのものの廃絶を要求し、同時に、軍隊という組織を容認するようないかなる「現実的」な駆け引きをも許さない意志を確認したいと思う。レイプという<政治>の破壊に抗しつつ、軍隊という暴力システムの呪縛から解かれていく社会が実現されることを強く願い、私たちはここに、あらゆる性暴力と軍隊にたいする「合意してない」声をあげる。

合意してないプロジェクト    2008年3月14日