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12月14日アセス審議会レポ

今日のアセス審査会に参加した方から報告が届きました。
審査会の答申は、意義ある素晴らしいものになるようです。しかし、これはデジャヴ?以前にも見たような光景を、つい思い出してしまいます。2004年と同じ道を歩まないためにも、県庁と県政をみんなで支えましょう。「アセス方法書は書き直し・再提出すべし」との県知事意見を、世界が支持しますよ!と。

辺野古新基地建設についての環境アセス審査会の報告です。

  辺野古新基地建設についての本日12月14日の環境アセスの沖縄県の審査会、予想通り飛行場部分については本日で審議は終了となりました。今日は今までよりも尚一層多くの傍聴者が居ました。約40人ほどだったでしょうか。

  本日の会議では知事への答申の事務局案その2が示され、それについての議論が主でした。

  基本的な骨格は「方法書の内容が情報不足で、まともな審議には成らない。キチンと内容を作り直して再提出して欲しい」と言う筋立てという事で審査会が一致しました。前文でその事を指摘しその後に方法書の個々の問題点の指摘に移る、事務局案の骨子はそのままに、単に方法書に対する意見書というよりは、書き直し再提出の勧告に成る様な構成にしたいと言うのが議論の行き着いた所でした。個々の問題点の指摘は、そこを改善して準備書(環境アセスで方法書の次の段階)に進む事とするのではなく、方法書の書き直し再提出の際の参考のためにと言う趣旨で書くと言う事でした。(この点については、実はそっくりの状況が2004年11月にあります。詳しくは以下に。)

  これは本日の会議の初めに示された案その2よりもさらに大きく踏み込む形に成っています(「審議会改正案」)。これから来週に向けて事務局と津嘉山正光会長、宮城邦治副会長が文案の最後の詰めをするとの事。

  一方で、ちょうど一昨日の12月12日午後に知事らが日本政府と協議する場が持たれましたが、そこで懸念材料と関連情報が出て来ています。

  まず第一に、「住宅地上空は訓練時での飛行も有り得る」との石波防衛大臣からの説明。これは方法書に書いてある飛行経路(「住宅地上空を回避する」)とは大きく異なります。方法書が間違っているのならアセス法の規定に則って方法書を訂正して改めて公告縦覧し、広く意見を求めなければいけないでしょう。

  第二に、「飛行場の中に弾薬を搭載するエリア」などがあることが新たに示されたが、これも方法書には書いてはありません。その他に「洗機場」、「燃料運搬用の桟橋」など、何れも環境アセスメントの方法の適切性を判断するのには欠かせない情報が今になって初めて示されました。公告縦覧された方法書にはこれらは何れも記載されていませんので、住民、自然保護団体、その他の専門家などもこの点には意見のし様がありませんでした。

  そしてもう一つの懸念材料、日本政府は「アセスの本調査を2008年2月にも開始したい意向」を示したとか。これは未だ方法が確定していない段階(審査会はそれを審査している訳ですから)で言うのはおかしな事です。

  ところで、2004年11月の今とそっくりな状況とは、当時の辺野古新基地建設—海上案についての環境アセスの沖縄県の審査会(会長は今と同じ津嘉山正光氏)での答申は細かな文言に違いはあるものの、概ね上の「審議会改正案」と同じ様な内容でした。当時の方法書も具体的な記述に乏しく、まともな審議には成らなかった結果として、この様な答申が生まれて来たのでしょう。

  2004年の審議会答申のその後の経緯は、今回2007年の審議会の答申の今後を見据える状況判断をする上で大変参考になります。

  2004年の答申では、「方法書の不備な点の指摘」、実質的な方法書の再提出/再審査に当たる「準備書までの間に調査の方法について協議をする場を求める」などの答申案にあった内容は、答申を受けて作成された筈の県知事からの意見からは消えて無くなっています。当時の知事は稲嶺恵一氏で、政治的な支持基盤は現知事の仲井真弘多知事と同じでした。

  答申と知事意見の相違、詳しくはジュゴンネットワーク沖縄のページで上記の答申と知事意見を比較すると
よく分かります。特にそれぞれの前文の最後の方と記の総括的事項の初めの方が該当部分です。

  2004年の事例を参考にすると、審議会の答申の内容がほぼ固まったここからの行く末を大きく左右して行くのは、まず初めに「審議会の答申がどこまで知事の意見に反映されるか」、これは逆に言えば「答申の文言を工夫する事で如何に知事意見の答申からのブレを小さくするか」と言う事に成るでしょう。

  ちなみに、仲井真知事はこの12月の県議会でも「普天間代替はでいかなる訓練でも住宅地上空の飛行は一切不可」と明言、12月12日の日本政府との協議会でも「方法書の中身がとても審査できない。」、「基本的なものが完全に抜けている」、「装弾場の事も聞いた事が無い」と言っています。