『お金とアメリカ合衆国』(仮題)執筆者募集
アメリカ研究ML会員各位:
いつもお世話になり、ありがとうございます。大阪外国語大学の杉田米行です。
三和書籍様の「アメリカ研究書シリーズ」も『アジア太平洋戦争の意義』(2005
年)、『アメリカ的価値観の揺らぎ』(2006)、『アメリカ合衆国の相対化:
世界の中のアメリカ』(仮題:近刊)に続き、来年度の企画も版元から承認が出
ました。執筆者の公募枠もございますので、下記企画をご一読いただき、ご応募
いただければ幸いです。学問分野を横断する形で、さまざまな切り口で共通テー
マを切っていただければ幸いです。博士課程後期修了程度以上のかたを念頭に置
いております。
杉田米行
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アメリカ研究研究書刊行企画(2008年度)
版元:三和書籍(http://www.sanwa-co.com/)
杉田米行編『お金とアメリカ合衆国』(仮題)
執筆者:9名程度、各章注釈含めて24000字程度。
2008年1月末最終確定原稿提出、2008年3月刊行予定
狙い:ジョージ W.ブッシュ大統領は2007年2月5日に総額2兆9,000億ドルに上る
2008年会計年度予算教書を発表した。一般国防費は前年度比11.3%増の4814億ド
ル。国防関係費は約6200億ドル(対テロ戦争関連費用含む)。2007年度の財政赤
字は約2400億ドル。5年後の2012年度に単年度黒字転換を目標としているが、そ
の前提は毎年5%以上の歳入増となっている。安全保障関係以外では厳しい予算
削減措置がとられている。たとえば、メディケア・メディケイドは今後5年間で
780億ドルの削減を目指している。視野をアジア太平洋地域に拡大すれば、冷戦
終結後、ビジネスと技術の急速な進歩と情報通信革命によってアジア太平洋地域
が一体化し、モノ・カネ・ヒト・情報が完全に解き放たれ、文明のフュージョン
化が進行しているという説がある。また、アジア太平洋地域にお金を媒体として、
市場化、消費社会化、情報化、電子化を基盤に持つグローバル化の波が押し寄せ、
アメリカ中心のシステムが拡充するかグローバル化の波と地域「文明」の衝突が
起こるという説もある。また、お金は資本主義体制を支える個々の企業行動にも
大きな影響を与えるので、経営管理学でも重要な分野となっている。また、文学
でも「金ぴか時代のアメリカ」など、「お金とアメリカ」にかかわるテーマを扱っ
ている作品もある。このようなことを鑑みて、「お金とアメリカ」という非常に
大きなテーマを設定したので、各参加者の縦横無尽な想像力を働かせていただき、
独創的かつ刺激的な論稿をお待ち申し上げます。政治学、国際政治学、経済学、
経営学、文学、歴史学、社会学など学問分野を横断するだけではなく、実務家の
論稿も交えた研究論文集としてまとめたい。概説書ではなく、各分野の最先端の
リサーチをもとにした研究書という範疇になります。尚、本書をテキストにして
2008年度第1・第2セメスターに大阪大学外国語学部(旧大阪外国語大学課程)に
おいて寄附授業科目が開設される予定です。執筆者の中で有資格者の方に非常勤
講師をお願いしたく存じます。尚、ご提出いただいた草稿は外部レビューにかけ
させていただく予定です。このレビューに合格した草稿のみ本書に含めることに
なります。
レビュー用草稿締め切り: 2008年1月4日頃(予定)
最終確定原稿提出締め切り:2008年1月末(予定)
本の刊行: 2008年3月末(予定)
原稿分量: 注釈含め24000字程度
この企画への参加をご希望の方は簡単な略歴(またはCV)、ご専門分野、ご論
稿のタイトル、方法論/分析視角、主要資料、および要約(1200字程度)をご送
付下さいませ。原則として、博士後期課程修了もしくは同等レベルの方以上の方、
もしくは実務経験者を執筆者候補と考えております。
大阪外国語大学 杉田米行 yone(あっとまーく)sugita.us
ファックス専用:020-4666-0129