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April 19, 2011

FREE KAMAGASAKI 7!

 私たちは釜ヶ崎の2000名以上の労働者の住民票を強制削除した大阪市に対し、当然の権利である選挙権を取り戻すために闘ってきた方々に賛同を表明する。また4月5日、10日に逮捕された7名の方々の即時釈放を求める。
 労働者の多くの方々は頻繁に移動せざるえない仕事に就いていることを大阪市は把握し、一旦は釜ヶ崎開放会館などに住民票を登録することを許可したにも関わらず、2007年に一方的な強制削除を行った。住民票の強制削除は、選挙権だけではなく年金や手紙、仕事に必要な様々な免許の更新、口座の開設などいくつもの面で生活の困難を招く。そのような不当な行政に対して昨年の7月、選挙名簿に載っていれば投票所で投票権を回復できる可能性があると呼びかけた方々の内7名が逮捕された。この逮捕は投票所の前に立ち塞がった役人に対する「公務執行妨害」とされているが、投票所とは選挙立会人などの市民が秩序を見守る場所であり、役人や警察が管理する場では決してない。法律に照らし合わせるならば、処罰されるべきは無法な逮捕を行った警察自身である。「選挙へ行こう!」と呼びかけていた方々や選挙にいった方々らの行動や発言は、釜ヶ崎に根ざした運動でありながら場所と時を超えて私たちに解放の問いをたてる。今や釜ヶ崎は、難民やオーバーステイ、在日コリアン、災害で住民票から離れたところで流浪することを余儀なくされた人々らの権利の問題を思考する交差点と化した。
 警察は10日のNDSの佐藤レオさんの逮捕と平行して、NDSのスペースから不当にDV250本あまりを持ち去った。ドキュメンタリ監督とその映像はなぜ捜査と弾圧の対象となったのだろうか。それは、彼と仲間たちが産み出す映像が大いなる潜勢力を備えているからに他ならない。NDSの金さんの言葉を借りるならば、集団で撮影してきたNDSにとって押収されたDVの映像は共同性の表れの一つである。そしてNDSが撮ってきた映像は異なる時間を過ごしてきたものたちに、観ることを通じた想像上の出会いを可能にし目指すべき未来の歴史へといざなうものである。不当に逮捕された佐藤レオさんは獄中で、釜ヶ崎を舞台とした映画の脚本を構想中だと聞いている。NDSのメンバーの出会いもまた、映像と運動の力に吸い寄せられた結果ではなかったか。この闘いは国家警察が恐れている映像の力を取り返す闘いでもある。
 私たちが望むあらゆる社会変革は、英雄が持つ聖剣の一突きではなく数えきれない蜂たちが至る所から突き刺すことで大きく進む。逮捕された7人の次の蜂たちは無数の人々のことを指している。私たちは蠢き国家を突き刺す蜂となってあなたたちの側にいる。
合意してないプロジェクト

March 11, 2010

「原発よりも命の海を!中電前72時間ハンスト」熱く支持します

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世界中の過去の先達たちに倣って、未来に想起されるべきオトナたちとして、原発にも「合意してない」私たちは沖縄から熱くハンスト支持します。
連帯、賛同の方法として、ここにある「一食スナメリ募金」、ご飯を一回我慢して祝島島民の会へ募金する、というのが提案されていました。

以下、転載します。


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February 26, 2010

沖ボーに合意してない&2月28日高江に集まろう

disagreestamp.jpg「高江の森と暮らしを破壊する沖縄防衛局に合意してない」

 何のためのフェンス設置なのだろうか。

 1月29日、防衛省は国の名の下に、前例のない住民弾圧裁判に踏み切った「権力を持つ側が裁判所を歪んだ形で利用してはならない」との多くの市民・法律関係者の声を無視する暴挙と言うしかない。
 なぜ司法を手段としてまで、住民の声を弾圧するのか。答えは得られていない。
 
 住民を起訴しておきながらいっぽうで「説明会」を行うという。2月1日に行われたそれは、あからさまに既成事実作りを目的とし、失笑を買う場面もある無惨な内容だった。防衛局は、改めて、高江区民の総意は反対だと突き付けられている。
 なぜ適切なアセスを行わないのか。なぜ高江の集落を囲むように建設するのか。どのような訓練が予定されているのか。回答は無かった。
 
 その場で7月からの工事再開を主張した沖縄防衛局が、拙速にも、2月18日から、工事現場入り口にフェンスの設置を開始した。民主党県連の抗議に対して、「これはヘリパッド工事ではない」と弁明したことが報道されているが、工事用仮設ゲートの設置は、ヘリパッド工事の仕様書に明記されている。工事に疑問を持つ側の情報公開請求によってようやく公開された資料では、受注業者の変更、工期の延長、設計の仕様変更が繰り返されている。現状がどうなっているのか、まさにそうした点も含めて詳らかに説明する責任があったはずである。
 なぜ2月中にフェンス設置を強行するのか。ヘリパッド工事でなければ、どのような根拠と予算で施工されたのか。現場での説明はなく、防衛局はふたたび混乱を招く失態を犯した。
 
 現場で沖縄防衛局は、何台ものデジタルビデオカメラで、説明を求める非暴力の市民を執拗に撮影し、抗議も無視して撮影を止めなかった。住民弾圧裁判のための証拠づくりと予見されるこの行為が、さらに市民を脅迫している。あるいは、思い詰めて一歩前に踏み出す市民を「犯罪者」に仕立て上げようと虎視眈々と狙っている。そして監視の眼にさらされているのは、抗議する市民だけではない。現場の工事に動員された施工業者、防衛局員、警備員もまた、防衛局の監視的撮影にさらされて、自らの正義と良心を押し殺しながら工事に加担させられた。
 なぜ、国そのものが監視の対象とされないのか。なぜ、沖縄に暮らす私たちが反目しあうよう仕向けられ続けるのか。

 普天間基地問題をめぐって「死ぬ気で反対してこない限り、地元の意向は反映されない」との政府高官の発言が報道された。平和の礎に刻まれた何万もの名前、流弾と不発弾の恐怖、繰り返されるレイプとひき逃げ、枚挙にいとまがない米兵暴力の被害、米軍機が墜落炎上し戦闘機が上空を飛び交う校庭、それらが冷たく土に埋もれた過去から身を焼くような今日にまで続いている。現在もなお継続する占領と予告された死を生きる私たちが、これ以上殺されないために、殺さないために、基地機能強化に反対し続けている。
 なぜ、これ以上の死を、私たちは求められてしまうのか。
 
 そもそも、なぜ、6個のヘリパッド新設に日米政府は合意したのか。北部訓練場の約半分面積の返還に、なぜ条件が付けられたのか。米軍側の必要性、返還に見合うと日本側が判断した根拠など、どのような議論の末に決定されたのか、その内容はブラックボックスに入れられたままである。「沖縄の負担軽減」を金科玉条のごとく繰り返すだけで、その根拠は明らかにされていない。
 
 フェンスは、隠蔽のためにある。説明を求め抗議する人を排除するためにある。
 フェンスは、暴力そのものである。やんばるの豊かな森で暮らし、正しいことを貫こうとする人のこころを破壊している。生活の糧を得ようと働く人のこころを破壊している。
 
 そしてフェンスは、その前に立てば、暴力とは何かを感知することが出来る。フェンスが分断する光景を目にすれば、この国と政治に何が起こっているのかを理解することが出来る。フェンスで分断され殺されようとする世界中の人びとと、共にあろうとすることが出来るだろう。
 
 私たちは、沖縄防衛局の暴力に合意してない。
 そして、2月28日には高江に集い、この暴力を目撃し、経験を共にするよう、多くの人びとに呼びかけたい。

2010年2月26日
合意してないプロジェクト

December 01, 2009

We are you/我々とあなた方は無数の始まりです!

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Statement of Solidarity from the University of the Ryukyus in Okinawa

WE stand in solidarity today with the students, staff, and faculty members at the University of California campuses who have been occupying campus buildings in protest of the 32% fee increase, budget cut, laying off of the workers, and loss of quality public education and those who are engaged in the similar struggle at Michigan State University. Your movement not only makes visible the demand that the public university be valued and maintained as an important site in society for the redistribution of wealth and privilege. The occupations of the buildings at UC Davis, Berkeley, Santa Cruz, and San Francisco State University--along with other acts engaged in solidarity--have proved that the students can free time and space in the midst of today's corporate university. It is the time and space stolen from that university that matters, the kind of university that is so bent upon making profits while sacrificing our desire to learn and think, exploiting its workers, especially the vulnerable ones such as the non-tenured faculty members and the non-teaching workers on campus, and, worse still, demanding that its students must pay money for the kind of education that teaches us to be a "competitive labor," a euphemism for a calculative, lonely individual subjected to the forces of capital and shackled to student loans. In many ways, if we may quote from the Zapatistas, we are you here in Okinawa. Our budget has been cut annually, our part-time language teachers lost their jobs or teaching hours, our curriculum began to include classes on job search, job interviews, and invididual psychological health. "Hell no," ("jodan ja nai" in Japanese or "yukushi" in Okinawan) has been our response, so we pitched tents on campus last winter to make visible the same tension, to steal time and space on this island. It is in this spirit that we show our support and solidarity to the students, faculty, and staff members at the UC and Michigan State University.
You and we are the beginnings!

November 27, 2009

Concerned Students at the University of the Ryukyus
Project Disagree

私たちはカリフォルニア大学における32パーセントの授業料値上げ、予算削減、職員の解雇、そして公的教育の質の低下に反対して大学の建物を占拠している学生、教員、職員の人々、さらには同様の闘いを行っているミシガン州立大学の人々に連帯と賛同を表明します。あなたがたのムーブメントは公的大学は富と特権の再分配のために不可欠な場として維持されねばならないという要求以上の事柄を可視化しました。UCデービス、バークレー、サンタクルーズ、そしてサンフランシスコ州立大学での建物の占拠が証明したのは、「学生」は現在の企業化された大学の只中で時間と空間を解放できるということです。それは学んだり思考したりする学生の欲望を犠牲にながら収益を上げ、非常勤教員や学内の様々な労働に従事する人々といった弱い労働者を集中的に搾取し、そしてさらには我々が「競争力のある労働力」となるために金を払わなくてはいけないような、そんな大学です。後者はもちろん、学生ローンと市場の趨勢にむき出しにされた孤独かつ計算的な個人を指す隠語にすぎません。実は様々な面において、サパティスタを引用してよいならば、"we are you" 私たちはあなた方なのです。私たちはこの大学にて毎年予算を削減されつづけ、非常勤の語学講師は職または労働時間を失い、そして我々のカリキュラムには就職セミナー、面接スキル、個人のメンタル・ヘルスなどが導入されています。「冗談じゃない」、「ゆくし」と思いました。だから昨年の冬以降キャンパスにテントを張り、我々もおなじ社会問題を可視化するために、この島で時間と空間を取り戻すためにがんばっています。この精神に則りカリフォルニア大学とミシガン州立大学の学生、教員、職員の方たちに連帯します。
我々とあなた方は無数の始まりです!

2009年11月27日
るー大生有志
合意してないプロジェクト

January 21, 2009

琉大学生有志→大学当局、08年12月15日

学生有志が08年12月15日に学長に宛てた文書。記録として掲載しておきます。



共通教育等新カリキュラム廃止要求

 琉球大学は、学生へ一切の説明もないまま、来年度、共通教育等新カリキュラムへ移行することを独断で強行した。その暴挙ともいえる決定に私たち学生は到底納得できない。現状の外国語の授業でさえ他大学と比較すると、琉球大学の設備の不十分さは群を抜いている。今でもカセットテープでリスニングや発音の練習をするな ど、効率性、正確性に著しく欠ける設備しか準備されていない。その環境の劣悪さに、教員、学生共々不満を抱いている。

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October 30, 2008

リアリティツアー参加者の不当逮捕・勾留延長に抗議します

disagreestamp.jpg 10月26日、麻生太郎邸拝見「リアリティツアー」の参加者3名が逮捕されました。公道を通り、渋谷駅頭から麻生邸の前まで歩きながら、その土地だけで62億ともいわれる豪邸をくっきり目に焼き付けて帰るというイベントに対して、渋谷警察署は参加者が麻生邸に近づいた時点から「5名ずつならば通す」という不当な干渉を行っています。
 その後、渋谷警察署との話し合いに従って風船やプラカードを引き下げ、渋谷駅頭を背に、ゆっくり歩き始めた参加者が道玄坂下にさしかかろうとしたとき、警視庁公安部及び支部や警察署警備課は、突如参加者の中へ突入し、3人の参加者を無理矢理羽交い絞めにし、路上に組み伏せ、連れ去っていったとのことです。
 逮捕された3名には、公安条例違反や公務執行妨害といった「罪状」がならべられています。しかし、参加者が撮影した映像を見ると、警察側の「よしやるぞ!」のかけ声に従って警察官が参加者を押さえ込みにかかり、「公妨だぞ!」との叫びが連発されています(「麻生でてこい!!リアリティツアー救援ブログ」 http://asoudetekoiq.blog8.fc2.com/ )。逮捕の理由もタイミングもまったく不明確な、ただ警察側の意志のみによって行われた不当逮捕です。その上、26日以来不当に拘束されている3名に、29日、東京地裁に勾留延長の決定が下されました。
 一部報道は、警察側からの情報のみを鵜呑みにして情報を垂れ流しており、その報道内容と参加者側の事実認識の間には大きな隔たりがあります。警察はこの移動を「デモ行進」であるとは一度も宣言しておらず、中止の勧告もなく、参加者が「警察官を殴るなどした」「暴行を加えた」などという事実も一切ないとするのが参加者側の見解であり、それが複数の映像からあきらかにされています。
 これは、リアリティツアー企画者・参加者の問題に留まるものではありません。国家にとって、あるいは為政者にとって都合の悪い行動を取るすべての市民が国家権力の管理下に置かれ、見せしめのように逮捕され、行動の「自粛」を覚えこまされていく時代の只中に私たちの生があることを示す事例です。
 市民を不当逮捕し、虚偽の報道を誘発し、あまつさえ勾留延長を強行する国家権力の横暴に強く抗議し、3名の即時解放を要求します。

2008年10月30日
合意してないプロジェクト

★この声明への賛同と賛同コメントをまでお送り下さい。順次声明文の下に追記させていただきます。
→(改訂)救援会が賛同の募集を開始しました。賛同コメントはぜひ、そちらへお願いします。
正義と民主主義を求める自由な市民に対する弾圧に合意してない声明(2008年7月)も参照されたし。
★「ことばの杖」計画再起動!「代用監獄で読みたい名著・名言」も、どしどしお寄せ下さい。

July 22, 2008

処分保留にも合意してない!

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札幌サウンドデモ7.5救援会7.5ピースウォーク逮捕者の不起訴を求める要請書への団体賛同を呼びかけられました。「団体」や「組織」として動く種類のものではありませんが、「そんな感じで、アクティヴで協働的な「団体署名」をお願いします」ってイルコモさんも言ってるし、ね(右画像はイルコモンズ氏による「保留反対」「不起訴直訴団」キャンペーン)。ここは「合意してない」と言わなきゃいけないとこ、躊躇はしないよ。

合意してないプロジェクトは、7.5ピースウォーク逮捕者の不起訴を求める要請に賛同します。

そんなことも含めて、「自由な市民の弾圧に合意してない声明」はまだまだ賛同者を受け付けています。
<ことばの杖>プロジェクトはなんだか面白いから継続。

July 17, 2008

自由な市民に向けられた弾圧に、合意してない

disagreestamp.jpg(右の合意してない印をクリックしてPDFをDLできます)
(賛同者をUPDATEしました。8月8日ヨル)

「正義と民主主義を求める自由な市民に向けられた弾圧に、合意してない」声明

 世界中で警察が軍事化し、軍事組織が先鋭化しています。先鋭化する軍事組織は、暴力を独占する国家による交戦権の枠すら大きく逸脱し、その矛先が世界中の非暴力の市民に向けられているのです。強行される米軍基地建設を阻止するため活動する非暴力の僧侶や牧師が逮捕拘束されてきた沖縄から、このメッセージを多くの<共>なる人々に届けます。

 ここ沖縄では、例えば、辺野古への新基地建設を推し進めるステップとして強行されている環境調査に、海上自衛隊が派遣されるという暴挙が、記憶に新しいところです。また、2000年から英語名で「沿岸警備隊」を名乗るという詐術によって準軍隊化を密かに果たそうとしている海上保安庁は、防衛局の作業を介助するため、非暴力阻止行動の市民による活動を監視・妨害し、嫌がらせを続けています。米軍キャンプ・シュワブの浜からボートを出艇させるという海上保安庁と米軍との協同すら、常態化しているのです。

 沖縄島北部一帯に拡がる在沖米海兵隊ジャングル戦闘訓練センターでは、イスラエル、ドイツ、オランダ軍とともに自衛隊員が視察を行い、将来の訓練の可能性を検討していると報道され衝撃が走りました。その米軍提供区域を抱える東村高江では、新たに計画されたヘリパッド建設に反対するため、座り込みによる非暴力の阻止行動を行う市民に対して、沖縄防衛局員から「刑特法違反」という執拗な脅迫が続いています。

 ラテンアメリカでは、侵略と軍事介入の後にアメリカ合州国の肝いりで、現地の治安警察の創設と市民の弾圧を繰り返して来た歴史があります。敗戦後の米国占領下の日本で創設された警察予備隊が、自衛隊を経て、ふたたび国軍化を目論むとき、駐留米軍が軍事訓練を施すという関係は、こうしてみれば、さして驚くことではない、予想された流れなのかも知れません。

 このような状況下で、国家に憲法を遵守させ人権を保護すべき日本の法廷はといえば、トイレの壁に落書きで「反戦」「スペクタクル社会」と意見表明すれば懲役1年2ヶ月執行猶予3年、多くの住民に情報を知らせようとフライヤーをポスティングすれば罰金刑の有罪、などの最高裁の決定が相次ぎ、市民の自由な表現による批評的活動の弾圧に加担していると言わざるを得ません。近年の死刑執行の乱発は、そのような恐怖による市民監視に拍車を掛ける司法の暴走と呼ぶべき事態と言えます。

 市民の抵抗運動は、思想や信条、組織か非組織かを問わず、ときに短期的、ときに長期的なアクティヴィズムによって、さまざまな「現場」を創出して来ました。それらの、市民的不服従の直接行動から、より穏和で偶発的、日和見的だが柔らかな広がりを生み出す創造的行為までもが、「過激」「危険な阻止行動」とのレッテルを貼られ、マスメディアが社会的憎悪を増幅し、弾圧の対象とされているのが現状です。大学キャンパスにおいてさえ、警察権力を動員した学生の逮捕が相次ぎ、脅迫を免れて知を豊かに涵養すべき大学の自治すら侵害されています。

 今回のG8洞爺湖サミットにまつわるさまざまな弾圧は、そのような軍事化する警察権力の暴走が、よりあからさまなかたちで現出した事態と見なければなりません。デモや集会を申請すれば、直前に却下しておいて「無許可」をたてに逮捕し、日雇い労働者・野宿者を支援する人びとが世界の声なき声と連帯すれば、不当に逮捕・家宅捜索し、海外からの来訪者たちがヴィザの発給を拒まれ、入管で不当に足止め、勾留、送還され、そして、心躍るサウンドで人々を鼓舞してデモ=マーチ=祭りという新しい<共>なる空間を切り拓こうとするサウンドデモのドライバーとDJが、弾圧の対象となりました。

 私たちは、このような事態に際して、思想信条、抱えているイシュー、アクティヴィズムのスタイルや表現方法、あらゆる差違を超えて、抵抗する市民の<共>に連なるものとして、抗議を表明すべきだと考えます。


 私たちは、警察の軍事化と、正義と民主主義を求める自由な市民に向けられた弾圧に、合意してない。

 ヴィザ発給の制限や入国拒否、入管による拘束などの自由な移動の弾圧、自由な表現を弾圧する過剰な規制と不当逮捕に、抗議する。

 正義と民主主義のために抵抗し不服従するすべての市民を解放せよ。

Free Ill Commonz, the DJ, and the Driver!--> Released in the morning of July16!
Free Shibuya 8! --> Released in the evening of July18!
Free Greenpeace 2! --> Released in the midnight of July15!
Free anybody in jail for demanding freedom and justice!


 不服従・抵抗を表現したために拘禁されているすべての人々に、もしも希望の一助となるならば、このメッセージが届けられるよう、それぞれの関係者の方々のご協力をどうぞお願いします。

 私たちも、私たちの場所で、私たちのイシューを闘っています、みなさんと共に。


合意してないプロジェクト
2008年7月15日

阿部小涼(琉球大学教員)
新城郁夫(琉球大学教員)
親川志奈子(琉球大学大学院)
徳田匡(大学院生)
當山和美(琉球大学学生)
森啓輔(琉球大学学生)
安藤さち子(コーディネーター)
浜邦彦(早稲田大学教員)
榎本真弓(アーティスト)
大城ひさこ。(那覇市在住)
渡辺学(東京都在住)
柳田敏孝(会社員)
戸邉秀明(大学非常勤講師/千葉県在住)
大城奈央(学生)
平井玄(音楽批評/編集フリーター)
村上陽子(東京大学大学院生)
児島博紀(大学院生)
木村厚子(岐阜県在住)
安部真理子(沖縄県民)
首藤久美子
西泉(沖縄大学教員)
小池まり子(元沖縄県民)
鳥山淳(大学非常勤講師)
佐藤泉(青山学院大学教員)
有馬智子
仲田晃子(那覇市在住)
よしおかちえ
森美千代(フォークパルチザン)
田仲康博(国際基督教大学教員)
東琢磨(広島市在住)
山原マングース(ネオリベ的産業廃棄物/大学院生)
新垣友子(沖縄キリスト教学院大学教員)
真喜志好一(建築家)
新垣誠(沖縄キリスト教学院大学)
上間かな恵(美術館勤務)
岡本由希子(那覇市民・編集者
宮城公子(那覇市在住)
池田鉄馬(学生)
坂西雄太(父親)
井上まゆも(那覇市民)
Miyume Tanji, Curtin University of Technology, Perth, Australia
濱治佳
隈井士門(俳優)
本橋哲也(東京経済大学教員)
上原こずえ
伊佐由貴(大学院生)
内海=宮城恵美子(琉球大学教員)
浅井真由美(協同センター・労働情報)
佐無田義己(無職・無所属)
金城史彦(那覇市在住)
柏崎正憲(学生、「寝」生、「抗」生、「遊」生)
けしば誠一(杉並区議会議員)
新城せつこ(前杉並区議会議員)
Sonny Ochiai  (New York Okinawa Club)
仲渡尚史
攝津正 Tadashi SETTSU a.k.a. "Linda"(Project Linda)
井上ともこ(那覇市在住)
橋野高明(日本キリスト教団牧師)
Esaman(かわうそ)
金靖郎(ジャマルさんを支援する会)
加藤賀津子(基地はいらない!女たちの全国ネット)
永好和夫(教師、熊本朝鮮会館問題を考える市民の会)
Toppie!(A-menace collective / チンピラ)
浅田明(Freelance Mathematician)
松元保昭(パレスチナ連帯・札幌)
大田次郎(沖縄文化講座)
小川年樹(埼玉住民)
栗田典子(東京在住)
加藤和博(労働者)
宋安鍾(金沢大学教員)
野村修身(工学博士)
植本展弘(フリーター全般労働組合)

(順不同、2008年8月8日23:00現在)

■■賛同と<ことばの杖>のお願い■■
 この声明文に賛同下さる方は、(1)氏名(肩書き)(2)公表の可否について、以下の宛先までお知らせ下さい。お名前も肩書きも、自由な表現でどうぞ。声明文と賛同人のお名前は、合意してないWeb上で発表されるほか、印刷して各所で配付されることが想定されています。
 また、みなさんのお勧めの「代用監獄で読みたい名著・名言」を教えて下さい。<ことばの杖>として、合意してないWebその他にて紹介させて頂く計画です。

■この声明文についてのご賛同・お問い合わせは・・・
合意してないプロジェクト
projectdisagree@okinawaforum.org
http://disagree.okinawaforum.org/

July 13, 2008

キャンパス・セクシュアル・ハラスメントに合意してない

disagreestamp.jpgキャンパスにおけるセクシュアル・ハラスメントに抗議する声明

 琉球大学大学院修了生が在学中に指導教授から性暴力を受けたとして、2006年9月22日に教授と琉球大学を提訴した裁判において、2008年5月13日、那覇地裁は原告の請求を棄却する判決をくだしました。

 原告の訴えに対して、被告は、交際関係にあり関係を強要していないと強弁し、裁判所も、二人の関係は原告の意に反するものではなかったと判断しました。このような認識は、性暴力の背景にある大学の指導教授と学生間における権力関係を全く無視したものであり、性暴力を性暴力として認めず、性暴力の被害を無化しようとするもので、私たちは強い憤りを覚えます。

 セクシュアル・ハラスメントは不均衡な権力関係を背景にした、相手を支配するための性暴力の発動にほかなりません。困難なプロセスを経てその被害を認識し、告発に踏み切った原告に対し、その訴えの正当性を正しく評価しそこなった今回の判決は不当なものであると同時に、性的な支配から自由な空間を切り開こうとする正義への要求をも踏みにじるものでした。私たちは、この判決に強く抗議します。

 また、私たちはキャンパスの内外で日常的に起きるあらゆる性差別、性暴力に抗議する声をあげます。こうした性差別、性暴力に抗議する声をあげることのできる精神と環境をつくりだすと同時に、性差別、性暴力に抗議するあらゆる声を聞き届ける耳を持ちたいと思います。そうした過程において、私たちは、差別的な性規範を内面化している私たち自身をも、その規範から解き放ちたいという意志をもちます。

outp04.jpgキャンパス・セクシュアル・ハラスメントに対する学生による抗議声明

 今、学生がキャンパスのセクハラに対して、声を上げなければなりません。

 キャンパスにおけるセクシュアル・ハラスメントという性暴力に対して、沈黙という状況があります。このような状況を抑圧し覆い隠そうとする力が、キャンパスで発動しています。これは教員と学生間に限らず、教員間、また学生間といったキャンパスにおけるあらゆる不均衡な関係において起こりうる可能性を孕んでいます。

 しかしながら、キャンパス内でのセクハラの被害者になりうる可能性が高いのは学生であり、また同時にそれを打破できるのも学生です。

私たちは沈黙せず、声を上げることを自覚しなければなりません。
私たちはこのような沈黙を生み出す抑圧的関係性の権力に抵抗します。
私たちは沈黙を支えている教育された無知を拒否します。
そして、あらゆる性暴力のない、キャンパスの日常を取り戻します。


2008年7月13日
OUT and 合意してないプロジェクト

March 27, 2008

WE DISAGREE WITH ANY KIND OF SEXUAL VIOLENCE AND MILITARY PRESENCE

disagreestamp.jpgURGENT STATEMENT of PROJECT DISAGREE OKINAWA (Please Post)
[Japanese|English]

“WE DISAGREE WITH ANY KIND OF SEXUAL VIOLENCE AND MILITARY PRESENCE”

People living in Okinawa always face the brutal possibility of becoming rape victims due to U.S. Military presence. Okinawans are also in danger of perpetuating this cycle of sexual violence by silencing their outcries against these horrendous crimes. We, Project Disagree, strongly protest the present situation of Okinawa, where the permanent presence of the U.S. Military and the Japanese Self Defense Force continue to sustain the systematic violence of rape that controls people of Okinawa. We raise our voices, from the very venue of Okinawa, stating strongly that “We Disagree” with any kind of sexual violence perpetuated by the very presence of the U.S. Military in Okinawa and abroad.

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March 15, 2008

性暴力と軍隊に合意してない

disagreestamp.jpg性暴力と軍隊に合意してないゆんたく会議を終えました。合意してない声明をお知らせします。画像をクリックすると文書PDFをDLできます。(英語版も追加しました。Mar. 27, 2008)

[Japanese|English]

「私たちは、あらゆる性暴力そして軍隊に合意してない」

 いま沖縄を生きる者のすべてが、レイプという暴力にさらされる可能性に直面し、そして同時に、みずからが、そのレイプという暴力を発動する危険にもさらされている。この沖縄において、人を支配するための暴力システムとしてのレイプが、米軍そしてその米軍と一体化していく自衛隊という常設軍によって機能として埋め込まれている現状に対して、私たちは強く抗議する。そして、その沖縄から、私たちは、あらゆる性暴力と、そしてその性暴力を恒常化させている軍隊というシステムそのものに、根底的に「合意してない」という声をあげる。

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May 20, 2007

Henoko: Call for urgent action


Henoko: Call for urgent action

Almost immediately after the victory of the ruling Liberal Democratic Party candidate in the by-election for an Upper House seat on April 22nd, the Japanese government started the process of building a military facility in Henoko with a determination.

On April 24th, the Japanese Defense Facilities Administration Agency (Naha Bureau) and the Japan Coast Guard began “pre-survey” of the Marine survey of the proposed area for the new military facility in Henoko. The Rev. Natsume Taira and others in Henoko have been staging non-violent action to protest and stop the survey, but the JDFAA ships and divers far outnumbered the protestors and their canoes and boats.

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