合意してない的、高江座り込みトラノマキ/トラノアナ
唐突に座り込みが24時間体勢になった高江。ついに7月の工事期間を迎えた高江。ぜひ、ぜひ、座り込みに駆けつけてほしい。そこで、合意してないピープルによる4年間の高江の山の座り込み(と辺野古の海の座り込み)体験から、メモを作ってみました。
「現場に行ったことがないからちょっと心配」というあなた、高江への行き方や座り込みに役立つ持ち物など以下を参考にして下さい。
「なーにへっちゃらさ、こちとら百戦錬磨の座り込みのエキスパートよ!」というあなたも、できれば、ちょっとだけ、前のめりな姿勢で突っ込む前に、参考にしてもらえるとうれしい。
<最新状況やヘリパッド問題について>
-現場の最新の様子については高江ブログをチェック
http://takae.ti-da.net/
-高江ってどんなとこ、何が起こっているのか、知るにはオフィシャルパンフVoice of Takae
http://nohelipadtakae.org/files/VoT2008June.pdf
-高江座り込みガイド
http://nohelipadtakae.org/files/takae-sit-in-guide2.pdf
行き方MAP、持ち物のヒントなどあり。これらの手書き原稿のパンフレットそれ自体が、どのような人たちがこの直接行動を行っているのかを表現して余りある。
-ゆんたく高江
http://helipad-verybad.org/
東京でのアクションを展開してくれる高江サポータ。高江問題の情報も充実。とくに「北部訓練場の返還とヘリパッド位置の変化図」は高江のテントを訪れた人への解説で重宝している美しいイラストレーション。
-辺野古浜通信
http://henoko.ti-da.net/
座り込みの先輩、辺野古の状況をピッチ走法で伝えるメディア。高江への呼びかけでも大いに助けてくれています。いつも有り難う。
-現状ヘリパッドと建設予定地マップ
うわー、もこもこしてんなー、山、とか。ヘリパッド今でもこんなにあるのに、まだつくる気か、とか。ヘリパッドって山にぽっかりあいた空き地だけど、この上空を縦横無尽に飛べば、点ではなく面として環境問題考えないとおかしい、とか。この前飛び出た安波案って殆ど高江じゃないか、とか。航空写真からいろいろ見えてきます。
-東村のお天気=yahooピンポイントお天気とか
http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/47/9120/47303.html
-台風情報=今年は多そうよ。ウェザーニュース http://weathernews.jp/typhoon/とか、JTWC(米海軍のやつ)http://www.usno.navy.mil/JTWC/とか。
<持ち物について>
-自分の食べ物・飲み物は持参しよう(マイカップ・マイ水筒・マイ箸とか素敵がられる)。
-そして余ったもの、ゴミは持ち帰ろう(持参した食料が余ったからと言って何でもかんでも置いて帰られても・・・ね)。
-熱中症対策(帽子、タオル、日よけ、日焼止め、ナトリウム補給しながら水分補給!日射しは強いので油断すると火傷のような日焼けに。)
-虫対策(虫除け、虫さされ薬。ブヨ、ヌカカ、ヤマダニとかすごい。大自然がこだましているぞ!)
-雨対策(山の天気は変わりやすい。高江は降ればどしゃぶり、ざぶざぶ雨が降るぞ!)
-懐中電灯(夜は真っ暗くらのすけ。ハブが出るので足下注意!)
-自分の荷物は自己管理で。
<電話について>
-ソフトバンクは電波ナシ。高江でiPhoneは楽器として活躍。
-AU、DOCOMOはN1付近で殆ど電波ナシ。
-スマホ対応の外付け増設アンテナはまだないようです。
<交通について>
-名護-高江間のバス(73番川田線)は1日3便(名護バスターミナルTEL 0980-52-2504)
-座り込みの現場じたいが広範囲に分散しているので、マイカーやレンタカーでの相乗りを推奨。
-平和市民連絡会は、ボランティアで辺野古・高江カーを出しています。毎月の予定は、月末から月初めくらいに辺野古BLOG、高江BLOG、この合意してないBLOGにも掲載されるのでチェックしてみてください。
問い合わせ:城間(080-1782-6598)または長嶺(090-2712-6486)
-西海岸ルート:
58号北上→大宜見村塩屋湾の大宜見中学、ファミマを過ぎて県道9号を東向け右折(道路標識アリ)
塩屋湾の橋を渡って331号→東海岸側に出たところが東村平良、左折。
県道70号、あとは延々とこの道を北上。左手に高江共同店が見えたらあと1kmでN4テント到着!
-東海岸ルート
329号北上→途中で辺野古テント村にもぜひ。高専のところで交差点を海に向けて右折すれば辺野古社交街、テント村へ
二見交差点から右折して331号へ。交差点手前に、トンネルと陸橋で大浦湾を超える直線コースのバイパスが開通。
カヌチャベイ、慶佐次のヒルギ林など通過して東村平良、道なりに直進するとそのまま県道70号。あとは延々とこの道を北上。左手に高江共同店が見えたらあと1kmでN4テント到着!
-西海岸ルート最後のコンビニは津波のファミマ。最後の給油所は東村平良。
-東海岸ルート最後のコンビニは辺野古のファミマ(トイレ、ATMあり)。最後の給油所は東村平良。
<宿泊について>
1)車中泊、テント泊など現場で夜を過ごせる助っ人は、ぜひ宜しくお願い!
テント・寝袋持参で。車内に蚊帳をつってみたら、けっこう快適!との報告あり。
高江の満天の星空と蛍、涼しい山の風、突然降ってくる雨、明け方の野鳥の声、これらを体験しない手はない!
2)近隣の宿など(料金や条件など自分で調べて予約してね)
体験民宿「島ぞうり」(東村平良、高江まで車で15-20分)
http://www.tutuji.jp/~simazouri/
東村字平良54-1
TEL 0980-43-3655 FAX 0980-43-2727
やんばる学びの森(国頭村安波、高江まで車で15-20分)
http://www.atabii.jp/
国頭村字安波1301-7
TEL 0980-41-7979 FAX 0980-41-7980
カナンファーム(東村平良、以前マリンガーデンのあったとこ)
http://www.canaan-farm.com/
東村平良863-2
TEL/FAX 0980-43-2468
<買い物環境>
-高江共同店あり。ぜひ利用して欲しいけど、開店時間や品揃えなど慣れないうちは、必要なものは準備して行きましょう。
-最寄りのコンビニは大宜見村の津波(車で30分くらい)
-最寄りの大都会は名護市(車で小1時間くらい)
<高江に着いたら>
-N4テントに立ち寄ろう。
-座り込みポイントや、トイレ、自分の滞在時間など相談・確認して、座り込みに入ろう。
-長期にわたる24時間体勢を、何とかやりくりするためには、みんなの協同と連携が肝心!
<高江の座り込みは、非暴力直接行動>
座り込みは、非暴力や直接行動のことについて深く考え、体験する素晴らしいチャンス。
参加する人たちの理想やスタイルは、とても多様性に富んでいるし、歴史や経験に裏打ちされて選択された方法がある。そして、今日の現場体験で、変わっていくものでもある。
異論も違和感も、ゆっくり話し合いながら、高江らしい高江でこそ可能な非暴力のスタイルを、日々更新しながら考案しているところ。そこに、自分らしく参画して下さい。
<状況は変わりやすい>
その日の現場の現実を受けとめよう。
なーんも起こらないときもあるし、トンデモないハプニング続きの日もある。
前のめりで乗り込んでも、何も起こらなかったら、平穏無事を喜び合いましょう。
トンデモ状態になったら、冷静に。いやだなと思ったら回避しましょう。
座り込みポイントは複数箇所あるし、少ない情報を元に変化する状況にドタバタ対応している。
テントの当番は毎日交代するから、様々な個性がある。
矛盾したり一貫性がなくなったり、バラバラな指示をされた気がしたりするかもしれない。
それらを含んだ上で、サポートして欲しい。
<現場の撮影について>
写メやスマホ、カメラの撮影、twitterやyoutube、U-stでの「拡散」は、高江の現状を広く知ってもらい業者に無茶をさせないツールだが、むやみやたらに撮影されることを望まない座り込み参加者もいることを理解して、上手に使って欲しい。何しろ、前代未聞の、国による民事訴訟というSLAPP訴訟が進行中の現場でもある。また、沖防が証拠を記録しようと向けているカメラ、無言のカメラ暴力に強迫され続けている。
でも、それだけではない。
あなたの目の前にいるのは、無感情な被写体ではない。
「迫真の現場」を押さえようとギラギラしていないか。微笑ましい可愛いからと、拒否できない子どもを、カメラの暴力に晒していないか。
「写真や動画、撮影してもいいですか」「これ、ネットに上げてもいいかな」「自分のやっているこういうblogで紹介してもいいですか」「大袈裟に言えば世界中の人に顔が出ちゃうことになるんだけど大丈夫かな」と、まずは目の前の人とコミュニケーションを尽くして欲しい。ネットで広めるのはそれからでも充分でしょ。また、「ちょっとやめて欲しいな」「撮らないで」「ネットはちょっと勘弁してほしいな」と拒否できる雰囲気づくりに、一緒に協力して下さい。
<ハラスメントについて>
人がたくさん集まれば、ハラスメントもある。セクシュアル・ハラスメント、パワー・ハラスメント、比較的新しい言葉が、カタカナで出てくるのには、それなりの理由がある。これまで、なかなか言い出せない説明しにくい関係だったからだ。職場で、学校で、家庭で、ようやく理解されるようになってきたこの言葉。運動の現場もまた、同じように、ハラスメントについて理解を深めたい空間だと思う。泊まり込みの24時間態勢となれば、なおさら。
我慢しないで「いやだな」「やめて欲しいな」と言えるのびのび安心な空間、指摘されたら「ごめんなさい」と認めて距離を置ける余地、そういう環境を、みんなでつくっていきましょう。困ったときは独りで悩まずに、長期化させずに、まずは相談できそうな人を探そう。困っていそうだなと見えたら、相談を受けとめられる人になれるよう準備しよう。
<無理をしたら誰も喜ばない>
体調が思わしくないな、何か気持ちがのらないな、と感じたら、すぐに現場を離れよう。そして、元気になってから、また、座り込みに来よう。
とくに遠方からの参加で、数日から長期で泊まり込みの座り込みを決意・計画して高江に来ると、「せっかく来たのに」との思いが募る。自分だけ現場を立ち去ることが、心苦しく感じられたり、後ろ髪を引かれる思いにさいなまれたり、するかもしれない。でも、そんな時に無理をして踏みとどまっても、誰も喜ばないからね。いったん現場と距離を置くことは、とても有効。回復して元気になった仲間と、にこにこ再会したいからね。
業者や防衛局と対峙させられていやだな、怖いな、と感じたら、迷わず逃げよう。みんな弱い。でもその弱さによって、国の暴力を目に見えるようにしていくのが、座り込みじゃないだろうか、と思います。怖いと思う感情を押し殺して「恐怖を克服しろ」と圧倒するのは、軍隊の兵士に対するやり方と同じになってしまう。そして、怖いと言い出せない空気に支配されて対峙させられているのは、防衛局員や業者に雇われた人たちも同じだから。「逃げていいよー」とメッセージを送ろう。みんなで逃げよう!
<高江を離れても「現場」は創り出せる>
思いが募っても高江に行けない理由はたくさんある。休めない仕事、高い交通・宿泊費、自分が支えている家族、自分が必要とされている環境・・・。
そんなとき自分の生活を犠牲にして高江に全身全霊を捧げてしまっては、いけない、と思う。
そして高江は運動の現場だが、運動のためだけの空間ではない。当然のことながら、まず第一に、そこに暮らす人たちがごく平凡に日々の暮らしを営んでいる場所だ。
まずは、自分の暮らしをこなして、そこから生まれるほんの少しの余裕(時間やお金やアイディア)が生まれたら、それを高江にカンパして下さい。そして、もう少しの余裕が出来て、休みも取れたら、座り込みに参加する計画を建ててみて下さい。
いっぽう、抗議の電話や、議員への要請、東京の街頭や、ネットでの呼びかけも、座り込みと並ぶ重要な「現場」だ。これ無くして、座り込みだけでは、基地建設は止められない。政治の現場に影響を与えるアクションが、いつでもどこでも高江の「現場」を創出している。
そこで、遠くに高江の「現場」をつくりだしている人びとの(と)サイト。たとえば・・・
●ゆんたく高江:東京にぽっかり出現する高江空間!
http://helipad-verybad.org/
●沖縄を踏みにじるな!緊急アクション実行委員会/新宿ど真ん中デモ:コレデモカというデモ力(これでもかというでもぢから)
http://d.hatena.ne.jp/hansentoteikounofesta09/
●セイピースプロジェクト:関東圏の大学生たちのNPOが高江を継続して支援しています。
http://www.saypeace.org/
●京都で高江について考えるデモみたいなのをやるために集まったひとたち
http://d.hatena.ne.jp/takaedemo/
●一坪反戦地主会関東ブロックと辺野古実:ご存知!気骨溢れるオトナ達!
http://www.jca.apc.org/HHK/
●沖縄講座:沖縄の自立解放闘争に連帯し、反安保を闘う連続講座っていう正式名称くらい活動歴も長い!
http://www7b.biglobe.ne.jp/~okinawa-koza/
●
継続的・断続的、ほかにも個性あふれるアクションがたくさんあって紹介しきれないけど。まだまだ増えていくと思います。
<参考>
●酒井隆史『暴力の哲学』河出書房新社2004年。
マーティン・ルーサー・キングJr.やマルコムX、ガンディーなどを登場させながら、暴力と非暴力について考えている本。
●向井孝『暴力論ノート:非暴力直接行動とは何か』(増補版)「黒」刊行同人2011年。
●フェミニスト+クィアユニットのサイト
http://femqueerunit.wordpress.com/
「社会運動に関わる人と心のケア」、「より安全な空間ポリシー」、「息の長い運動のための、運動におけるバーンアウトを回避するためのヒント」 など読み物満載。上記を挿画付きでまとめたイルコモンズのふた。「持続可能なアクティヴィズムとバーンアウトを避ける方法」もグッド。http://illcomm.exblog.jp/8604879/
●これまでの合意してないプロジェクト内、高江関連記事はサブジェクトtakaeで
http://okinawaforum.org/disagreeblog/takae/