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December 26, 2007

高江N4ゲート年越しプロジェクト

071225_1245~01.jpg世界には沢山の宗教や神様があっていいと思うけれども、その一部の人々が毎年とても大切にしているクリスマスという日に、昔からサンタの存在なんて信じちゃいないけれども、一部の子供たちが心待ちにしているサンタが運んでくれたプレゼントをツリーの根元やベッドサイドに見つける日に、10トンダンプ2台分の砂利を無理矢理ゲートに運び込んだ神経と心性に、無性に腹が立ちました(画像はやんばる東村高江の現状blogから)。
同じ気持ちの人はどうぞ、沖縄防衛局098ー868ー0174 へ抗議の電話を。
そして、合意してないプレゼンツ「年越しだよ!N4ゲート前おでんフェス(仮)」、31日から1日か2日くらいまで、漠然と開催します。初日の出ドライブがてら、お立ち寄り下さい。締め切り間近の国会誓願署名の持ち込みとカンパも大歓迎です。
●西からアクセス: 名護IC→58号線で西海岸を北上→塩屋湾を右折→東海岸へ→ 東村平良を左折→県道70号線をそのまま北上→高江共同売店を越えてしばらく進むとN4地区ゲート前
●東からアクセス:宜野座IC→329号線で東海岸を北上→名護高専の交差点から辺野古テント村にちょっと寄り道もOK→329号線二見(北)の交差点を大浦湾方面へ右折(右手にゆかり牧場)331号を北上→県道70号線に入りまだまだ北上→東村平良を通過→高江共同売店を越えてしばらく進むとN4地区ゲート前
アクセスマップはこちらから
一番近い民宿「島ぞうり」情報

December 18, 2007

12月20日市民投票10周年

071218_105117_M.jpgヘリ基地反対協さんのフライヤーから、
市民投票10周年記念行事「第一弾」!のお知らせ。
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記念講演
高作正博(琉球大学教授)「市民投票と民意」
吉川秀樹(名護市民アセス)「日本政府のウソをあばく」(米国ジュゴン裁判の資料から)
12月20日(木)18:30-
名護市大西公民館にて
主催:ヘリ基地反対協 53-6992
※第二弾は08年2月9日、伊原岩国市長の講演だそうです。
※右画像は、東村高江は森岡家のターンムで10周年を記念してみました。
 今がシーズンです。うまーい。

12月18日、本日は県庁申し入れデー!

071218_105232_M.jpg
県環境影響評価審査会の答申が出ました。知事意見は12月21日に予定されています。
今日一日、県庁に各団体による申し入れがあります。
15分前県庁ロビー集合で、わいわいご参加下さい。

県民会議の要請
とき・午前11時45分〜12時
ところ・県文化環境部環境政策課

平和市民連絡会・市民共同行動の要請
とき・午後1時15分〜30分
ところ・県文化環境部環境政策課

ジュゴン監視団の要請行動
とき・午後3時30分〜4時30分
ところ・県文化環境部環境政策課

参考資料は以下で。右画像は大宜味村のシークァーサー。

「普天間代替 アセス書き直し要求/県審査会知事答申」『沖縄タイムス』2007年12月18日(火) 朝刊 1面。
「普天間アセス 方法書の再提出要求」『琉球新報』(12/18 9:43)。
「普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価方法書の審査について( 1.9MB )」沖縄県文化環境部環境政策課。
「環境アセスメント:沖縄県環境影響評価条例のあらまし」沖縄県。

December 17, 2007

緊急17日本日16時まで賛同者募集

沖縄では、辺野古の新基地建設について、法令に基づき、環境アセスメント(環境影響評価)が行われています。環境アセスメントとは、その事業が環境に大きな影響を及ぼすと考えられる場合に行われます。島嶼県である沖縄はその脆弱な自然環境ゆえに特に厳しい条例が課せられています。

以下、沖縄県が作成した環境影響評価のあらまし。ページ中程のフローチャートが分かり易いです。
http://www3.pref.okinawa.jp/site/contents/attach/2592/assessment2.pdf

簡単にいうと事業主が方法書→準備書→評価書の作成をします。現在は方法書の最終段階にあり、学者等専門家による公開審査会が開催されました。そこで「審査するに値しない、やり直すべき。」という結論が出ました。すごい!
次はその審査会での「答申」が明日17日にも出されますがそれに基づき「知事意見」が出されます。
前回頓挫した「海上案」でのアセスのプロセスでも、今回と同じようにきびしい「審査会答申」が出されました。しかしそれを大幅に削除した「知事意見」が出されました。

同じことが起こらないように、明日、下の文書をもって知事への要請を行います。
賛同される方は岡本 JZW00142(あっとまーく)nifty.com までお名前を記してメールを下さい。
(あっとまーく)部分を変更してご利用下さい。

要請文は以下。

沖縄県知事 仲井真弘多 殿


要 請 文


(1)普天間基地代替施設建設に関する環境影響評価方法書は、当初県知事や各自治体首長が受け取りを拒否していたために、その「公開」が民間のホテルやアパ-トの一室という、およそ、「公開」と呼ぶにふさわしくない場所においてなされました。これは、広く住民の意見を募るための「公告縦覧」の趣旨に反します。一連のアセス手続きの入り口において既に躓いており、方法書としての正統性をまったく欠いています。

(2)「海上案」の時にくらべて、寄せられた住民の「意見書」の数が桁違いに少ないのは、「首長が受け取りを拒否しているものに意見を出すのは問題がある」と多くの住民が判断したことによります。結局、知事は方法書を受け取ったわけですが、「知事が受け取りを拒否しているから意見書を出さなかった」住民は、意見を述べる機会を失し、置いてきぼりを食らっています。

(3)当該「方法書」が、審査のしようがないほどに不備なものであることが審査会の各委員から強く指摘され、事業主に対して多くの質問事項が出されました。防衛省側は、情報を出し惜しみしてはいない、米軍側から現在得られている情報で方法書を作成した等答弁しています。しかしその答弁が欺瞞であることは、たとえば、県民が非常に危惧してきたオスプレイの配備ひとつをとってみても明らかです。

(4)このように不備な「方法書」が「方法書」として通っては、今後どのような内容が盛り込まれ、実際どのような事態が生じるのか分からず、当該事業が機密性の多い「軍用基地」の建設であることから考えても、「環境の保全上の問題の大きい事業案」への変更がなし崩し的になされてしまうことは十分に予測されます。これは、環境影響評価制度の趣旨をないがしろにするものであり、特に島嶼という特殊な環境に鑑み、国よりも厳しいアセス基準を求めるほどの沖縄の環境に、計り知れない影響を及ぼすことが危惧されます。

(5)現時点において既に
    ア 陸上飛行(11月17日の国会答弁)
    イ 戦闘機装弾場(12月12日協議会)
    ウ 三箇所の洗機場 (同上)
 の機能が明らかになっており、これらは現方法書の事業の内容とは異なるものです。これらの修正はそれぞれ
ア 陸上部も飛行するので、騒音、墜落炎上の危険が増加するおそれが生じる。
イ 戦闘機装弾場ができるので、飛行機の墜落による爆発、炎上、山火事の危険が増大する。
ウ 洗機場から排出される薬液で、海域が汚染されるおそれが生じる。
等、まさに環境影響評価法28条但し書き、施行令第9条1項括弧書きの「環境影響が相当な程度を超えて増加するおそれがあると認めるべき特別な事情」に該当すると考えられ、この場合、法28条により、第5条からの手続きのやり直しが要求されます。

(6)審査会の委員の方々からは、各論に入る以前の問題として、方法書そのものが審査に値するものではないこと、したがって方法書の撤回、書き直して最初からやり直すべきであるとの強い指摘がありました。審査の対象とするに値しない「方法書」を出し、これだけ審査会を困惑させながら、政府は「協議が順調に進んでいる」として、北部振興策交付金の凍結を解除しました。
政府は、アセス手続きなど当初から念頭には無いものと思われます。
しかし環境影響評価のプロセスは県民がその生命と生活環境、また県民の財産である自然を守るために意見を述べる唯一の場です。
審査会はそれらの意見を集約して専門家の意見を付け加え、それらをまとめて知事意見となるはずですが、手続きの正当性の欠如((1)、(2))内容の不備と変更((3)、(4)、(5))と、問題点だらけです。


2  尚、審査委員の皆さんが、専門家としての良心に従い厳正に審査されたこと、この審査会の答申と知事意見が県民はもちろん国内・国際的にも注目されていること、同時に防衛省等の沖縄への横暴を戒め糾していく千載一遇の機会であることを忘れていただきたくないと思います。
さらに、審査会では、現在すすめられている「現況調査」についても、アセス手続きを逸脱するものであることの指摘がありました。

3 以上の理由により、知事におかれましては、沖縄県環境影響評価審査会の存在意義をかけ、また、沖縄県知事の威信をかけ、環境影響評価法第28条ならびに本県環境影響評価条例第25条に基づき、下記の二点を知事意見として明確に織り込まれること、ならびに「現況調査」の即時中止を勧告されることを要請いたします。


1. 当該「方法書」を撤回させること
2. 方法書を書き直させ、公告縦覧から手続きをやりなおさせること

2007年12月17日

December 15, 2007

Call for Action against Henoko Military Base Construction

People in Okinawa who wish to stop construction of the new base have fixed their eyes on the debate, and are encouraging Okinawa Governor Nakaima and the committee to urge the national government to revise the Henoko document.

They are enthusiastically calling on the SUPPORTERS AROUND THE WORLD to send a message of encouragement to Governor Nakaima and the committee office before DECEMBER 17th (MONDAY), Japan time.

Okinawa Governor Hirokazu Nakaima
kouhou@pref.okinawa.lg.jp

The Okinawa Prefecture Environmental Impact Assessment Committee Office,
Okinawa Prefecture Cultural and Environmental Department, Environmental Policies Branch
tel: +81-98-866-2183
fax: +81-98-866-2240
email: aa025003@pref.okinawa.jp

Please read following information for detail...

Over the last several days, examination of the document on procedures for conducting an environmental impact assessment of the new U.S. Marine Corps Air Station constructed by the Japanese government at coastal Henoko has reached a critical stage. The designated location of the base covers Oura Bay, a part of Henoko cape, and U.S. military Camp Schwab, and the base is to have two runways set in a V shape as well as other facilities.The examination committee affiliated with the Okinawa Governor will submit its response to the document by December 17th.

The Japanese government submitted the Henoko document to Okinawa Prefecture on August 9. Initially, the prefectural government and involved local leaders refused to accept the document in rejection of the national government plan on the grounds that the designated area is too close to residential areas. But they have now taken a seat at the negotiation table.

In response to the document, the examination committee sent as many as 76 questions regarding the flight path of military jets, training categories, the construction procedure plan and so on. However, answers from Ministry of Defense were vague as usual. The frustrated committee responded, "the government has clarified nothing" (Okinawa Times, December 11).

According to the World Conservation Union, constructing a new base at the planed area will threaten endangered species such as Dugong, the Okinawa woodpecker, and the Okinawa rail. [Please refer: http://www.iucn.jp/news/pdf/CGR3%20Rec032.pdf] Says Yoshikazu Makishi from Okinawa Dugong Network, "The key question is whether or not the committee will urge the government to rework this empty document."

People in Okinawa who wish to stop construction of the new base have fixed their eyes on the debate, and are encouraging Okinawa Governor Nakaima and the committee to urge the national government to revise the Henoko document.

They are enthusiastically calling on the supporters around world to send a message of encouragement to Governor Nakaima and the committee office before DECEMBER 17th (MONDAY), Japan time.

Okinawa Governor Hirokazu Nakaima
kouhou@pref.okinawa.lg.jp

The Okinawa Prefecture Environmental Impact Assessment Committee Office,
Okinawa Prefecture Cultural and Environmental Department, Environmental Policies Branch
tel: +81-98-866-2183
fax: +81-98-866-2240
email: aa025003@pref.okinawa.jp

[message examples]

- The document on procedures for conducting an environmental impact assessment of the new U.S. Marine Corps Air Station constructed by the Japanese government at coastal Henoko did not go through a proper public hearing process as required by Japanese environmental laws. I would like to request you to call for a public re-examination of the Henoko document.

- The Okinawa Prefecture Environmental Impact Assessment Committee claimed the national government responded vaguely to its 76 questions regarding the document on procedures for conducting an environmental impact assessment of the new U.S. Marine Corps Air Station constructed by the Japanese government at coastal Henoko. I urge that the national government's response to the committee's 76 questions be made public.

- Accepting the flawed document on procedures for conducting an environmental impact assessment of the new U.S. Marine Corps Air Station constructed by the Japanese government at coastal Henoko will subvert the environmental assessment system, and will threaten Okinawa's environment for years. I would like to request you to urge the Japanese government to revise the Henoko document.

[end message examples]


Thank you,
Hikaru Kasahara (Asian Peace Alliance [APA] Japan)
and Project Disagree Okinawa

方法書のやり直し答申は可能ダ!

12月12日に官邸で開かれた「協議会」で、政府は装弾場と三箇所の洗機場の設置を正式に表明しました。これはアセスの方法書には記載されていない大きな変更であり、「環境影響が相当な程度を超えて増加するおそれ」がある。方法書はやり直しすべきです、という考察メモを頂きました。こちらに転載します。また補強資料として、辻本議員の質問に対する政府答弁の議事録も付けました。


審査会の答申に関するメモ by maxi

●1・方法書に書かれていた運用
 2-3頁  2.2.5(1)周辺地域上空の飛行を回避する

●2・しかし、11月17日の国会答弁で陸上飛行が、
12月12日の代替施設協議会で戦闘機装弾場、洗機場の存在を政府が明らかにした。
 (1)(陸上部を)緊急事態のときには飛び得ることがありますし、また訓練の形態によってはないとはいえない・・
 (2)戦闘機装弾場
 (3)三箇所の洗機場

★1・これらの修正は、アセス法第28条(県条例では第25条)の「対象事業の目的及び内容を修正しようとする場合」に該当するかどうか?
該当すれば、「方法書のやり直し」を審査会は答申してよい、との法的根拠ができる。
★2・法第28条の但し書、
「当該事項の修正が事業規模の縮小、政令で定める軽微な修正その他の政令で定める修正に該当する場合は、この限りではない。」に該当するか?
★3・この但し書でいう政令は「施行令第9条」(軽微な修正等)である。
   上記●2の新たな三つの機能の追加は、滑走路の長さや面積の修正ではない。

★4・では、「施行令第9条」のカッコ書きの「環境影響が相当な程度を超えて増加するおそれがあると認めるべき特別な事情があるもの」に該当するであろうか。答えは、該当する、である。

逐条解説160頁中ほどの解説を書き写す。
なお、個別の事情によっては、「一定の要件」に該当していても環境影響が相当な程度を超えて増加するおそれが生じることも想定される。このような場合には、「一定の要件」に該当していても、手続の再実施が必要となる。
新たに明らかになった機能の修正は、下記の環境影響が相当な程度を超えて増加する。
(1)陸上部も飛行するので、騒音、墜落炎上の危険が増加するおそれが生じる。
(2)戦闘機装弾場ができるので、飛行機の墜落による爆発、炎上、山火事の危険が増大する。
(3)洗機場から排出される薬液で、海域が汚染されるおそれが生じる。

★5・結論
   知事から、審査会は「方法書」についての審査を諮問されている。アセス法28条(事業内容の修正の場合)に該当する修正がすでに明らかになっている。また施行令9条の手続の再実施にも該当するので、審査会はアセス法に従って、事業内容を修正した「方法書」の提出を求める答申が可能であり、そのように答申すべきである。




2007年11月16日、衆議院安全保障委員会の議事録です。
赤嶺政賢さんと、辻元清美さんが質問しました。その中で、辻元さんの質問に陸上部も飛ぶと防衛省・金沢氏が発言した部分を抜粋しました。

○嘉数委員長 辻元清美さん。

○辻元委員 社民党の辻元清美です。

 昨日、参考人、そして証人喚問が行われました。まず、このことについて、一、二点、防衛大臣の姿勢をお伺いしたいと思います。

中略

○辻元委員 今の御発言を重く受けとめたいと思います。委員長もぜひ御配慮よろしくお願いします。

 さて、沖縄の問題です。

 この沖縄の問題については、先ほど申し上げました、今疑惑と言われている三人の名前が出ていますけれども、例えば、V字形滑走路は額賀案と言われ、額賀前長官がお決めになった。そして久間大臣が、ことしになってからも私は何回もここで質問をしておりますけれども、いわゆる環境調査という形で、自衛隊の艦船までお出しになって進めようとされた。それに対して、沖縄の知事以下沖縄の皆さんは、本当に怒りました。そして、それを決めていったのが守屋前事務次官ですよ。

 そういう中で、先日、協議会が開かれましたね。この問題について、具体的に聞いていきたいと思います。

 十一月七日に、第四回普天間飛行場の移設に係る措置に関する協議会が開催されました。この中で、仲井真県知事から、二百メートルの岸壁、陸域の飛行、装弾場を含め、きちんとした説明は受けていない、情報公開すべきだという指摘があったかどうか。そしてもう一点、宜野座村長よりも、陸域の飛行、装弾場等のマスコミ報道に、地域としては不安を抱いている、建設計画の検討に必要な情報は明らかにすべきというような指摘があったと聞いておりますが、いかがですか。

○江渡副大臣 お答えさせていただきたいと思います。

 今委員御指摘のことはもうホームページにも、普天間飛行場の移設に係る措置に関する協議会の概要ということで載せさせていただいているわけでございますけれども、仲井真沖縄県知事からは、二百メートルの岸壁、陸域の飛行、装弾場含め、きちんとした相談は受けていないし、情報は可能な限り公開してほしいという旨の御発言がありました。また、宜野座村長からは、陸域の飛行、装弾場等マスコミ報道に、地域として不安を抱いている、建設計画の検討に必要な情報を明らかにしてほしい旨の発言がそれぞれなされておられます。そして、これらの発言に対しまして、石破大臣の方からは、地元の意見を真摯に受けとめ、建設計画については今後とも誠意を持って協議してまいりたい旨の発言を行っているところでございまして、防衛省としても、その方針にのっとって真剣に対応してまいりたい、そのように考えております。

○辻元委員 特にこの陸域の飛行については、各自治体の皆さんにどのように説明してきたんですか。

○江渡副大臣 お答えさせていただきたいと思います。

 いわゆるV字案に係る飛行ルートについてですけれども、平成十八年の四月七日の名護市長及び宜野座村長との基本合意におきまして、当時の長官から両首長に対して、名護市の地域、辺野古、豊原、安部及び宜野座村の上空の飛行を回避する方向で対応することを説明してきております。

 そして、沖縄県知事に対しましては、翌日の四月八日に、当時の長官から、名護市等との基本合意書に関し、住民の安全を確保することが大事であり、住宅地上空の飛行を避けるための方策について名護市長等と話し合ったということをきちんと説明しているところでございます。

○辻元委員 それは前回の委員会でも私が指摘しました、基本合意書では陸域の飛行を回避すると。

 ところが、前回の私の質問で、これは十月十九日です、金澤政府参考人がこのようにお答えになっています。「一般論として、日米の協議の中でも、日米共同の認識として、一切陸上の上は飛ばないんだという認識が日米ともにあったわけではございません。」と答弁されています。一切陸上の上は飛ばないという認識はなかったということは、陸域の飛行はあるという認識を日米が共通の認識として持っていたということでいいですね。

○金澤政府参考人 V字案というのはもともと住宅の上を飛ばないための案ですから、基本的には飛ばないわけでございます。

 そのことは間違いないわけですけれども、それでは、一切、一回も飛ばないのかと言われれば、それは、先般大臣も申し上げましたように、緊急事態のときは飛び得ることがありますし、また、訓練の形態によってはないとは言えないということでございます。V字案にしたからといって、一切陸地の上を飛ばないんだ、絶対そういうことはあり得ないという認識があったわけではございません。

○辻元委員 それではお聞きいたしますが、名護市長及び宜野座村長などと基本合意を結ばれた時点、去年の四月七日です、この時点で、今、金澤政府参考人が御答弁されたように、緊急時や、それからもう一つおっしゃいました、訓練の形態等によっては飛ぶこともあるという御答弁でした。ということを名護市長及び宜野座村長に説明されましたか。

○金澤政府参考人 私は、そのときに地元の市長さん等に直接そのことを説明する立場ではございませんけれども、V字案自身が市長さんあるいは村長さんからの御要望に応じてつくったものでございますから、基本的に飛ばないことでございます。

 私が今例外的な場合で申し上げましたのは、それが非常に、ごく例外的な場合ですから。そのときにわざわざ、場合によっては飛ぶんですよといったことを説明したかと。必ずしも説明していないかもしれません。基本的にV字案というのは飛ばないものですということは、我々もそう思っていますし、米側もそう思っていますし、また市長さん等もそう思われているわけでございます。

○辻元委員 これは、前回の私の質問で、当時の日米の並行して行われていた協議の内容の指摘をいたしました、アメリカ側が出した文書に基づいて。アメリカ側は困っているわけですよ。日本は一切飛ばないということに物すごくこだわっているけれども、飛ぶことはあるんだ、それをちゃんと住民に説明してくれということをアメリカ側が指摘している話はしました。

 それでは、その件に関して引き続きお伺いします。ことしに入ってからも、先月の十月三十一日ですからつい最近ですよ、ケビン・メア在沖縄総領事は、一切飛ばないという約束はできないとはっきり言っています。そして、金澤政府参考人は、前回の私の質疑に対して、御答弁でこういうこともおっしゃっているんですね。今おっしゃったとおりなんです。「緊急時は当然除外されるし、また、その他の場合、訓練の形態等によっては当然飛ぶというようなことはあり得る」「それは当然の前提でございます。」と。当然の前提について自治体の長に説明をしっかりしたかしていないかも今はっきり答弁できないような政府の姿勢なんですか。

○金澤政府参考人 緊急時であれ何であれ、それが訓練であれ、基本的にはそういうことはないわけでございます。したがいまして、住民に、そのときに市長さん等にV字案、当初、L字案のときは一本だったわけですけれども、市長さん、村長さんの御要望を入れて二本にして、V字にいたしました。これは住宅地の上を飛ばないでくれという御要望に応じたわけでございます。ですから、V字案は基本的に飛ばない案でございます。そのことを申し上げたわけです。

○辻元委員 一切飛ばないということはないというのが当然の前提でございますとお答えなさっているわけですね。

 そうしますと、この訓練等ということについてお伺いしたいと思います。アメリカ側から、この訓練等の訓練はどういう訓練の場合とお聞きになっているのか、それから、訓練等の等には何が含まれているのか。

 ここは大事なところですよ。日本政府がそれについてアメリカ政府に確認していないとしたら、地元をないがしろにしていますよ、そうでしょう。ここが最大の焦点になっていた。去年の四月もそうだし、今もそうです。ですから、日本政府はアメリカ側から、訓練等の訓練はどういう訓練なのか、等には何が含まれるのか、どういう説明を受けていますか。

○金澤政府参考人 ごく例外的な場合にどういうものがあり得るかというようなことを、その議論の過程で、わざわざ表に出して話すことはいたしておりません。

 いずれにせよ、緊急時であれ何であれ、基本的には飛ばないわけでございます。例外的に飛ぶ場合がどういう場合か、どういう場合かと細かく考えて列挙するというのは、今の段階で必要もないし、してもおりません。

○辻元委員 もう一回確認します。例外的に飛ぶ場合もあるという御発言でしたが、例外的には陸域飛行もあるんだということを名護市長や宜野座村長、それから沖縄県知事に日本政府は説明しましたか。したのかしないのか。

○金澤政府参考人 しておらないと思います。

 これはごく例外的な場合であって、大切なことは、V字が、地元の御要望を受けて、基本的には飛ばない案で、そのためにつくった。それが重要なことなんでございます。

 例外的に、例えば事故のときには飛びますよとかそういったことを、わざわざ細かなことまで例外的な場合を全部列挙して、こういう場合は例外でございますということを説明する必要は必ずしもないという考えでございます。

○辻元委員 どうして例外とわかるんですか。訓練等と入っているわけですよ。訓練は例外ですか。例外の訓練なんですか。その中身をアメリカ側に確認せずに、どうして例外的だとわかるんですか。

○金澤政府参考人 二本の滑走路をV字に配置するというのは、風向きによって着陸する滑走路と離陸する滑走路を分けて、それぞれ、どの場合でも陸地を飛ばないための、そのためのV字でございます。

 ただ、例えば、どんな訓練をやるかというのはわかりませんけれども、あるいは緊急時にはそういったことが、やらないような、そういうこともあり得るわけでございますから、そのことを申し上げているわけでございます。

○辻元委員 実は、これはもうずっとやっています。昨年の十二月に、本委員会で、当時の久間長官ですけれども、米軍普天間飛行場代替施設のV字形滑走路の運用で、双方向からの着陸は訓練では実施しないと発言したわけです。同じような答弁をされていたわけですよ。すかさずこの同日に、沖縄で、ケビン・メア在沖縄米国総領事はそれに対してこう発言しているんですね。我々は有事に備えた訓練やタッチ・アンド・ゴーで双方向からの着陸はあり得ると日本側に伝えているという認識を明らかにしています。タッチ・アンド・ゴー、これも本委員会で皆さんが、委員が聞いてきたことです、双方向からの着陸はあり得る、アメリカ側は日本政府に説明しているぞと。同日にこれは報道でも流れました。答えています。このような説明を受けていますか。

○金澤政府参考人 今先生がお引きになった報道で、メアさんがそう言ったという具体的な例というのは、協議の中で聞いたことはございません。

 ただ、いずれにせよ、緊急時以外にもそれはあり得るよな、具体的にどういう場合か列挙はできないけれどもという共通の認識はございました。

○辻元委員 どうしてそれを地元に言わないんですか、はっきりと。

 それで、今このタッチ・アンド・ゴーというのが具体的にメアさんの発言から出ているようですけれども、普天間の今の飛行場でもこれが物すごい問題になっているわけですよ。そして、そのことについては、私は昨年の四月十八日に質問しています。普天間の代替基地と言われて、普天間でもタッチ・アンド・ゴーをやっているじゃないか、これをやるのかと。そうなると、結局、そのときの政府の答弁は、アメリカのやっている訓練の内容ですから、政府としては内容について関知しておりませんという答弁なんです。

 私はこの日朝に、宜野湾市に問い合わせました。タッチ・アンド・ゴーをどれぐらいやっていますかと言ったら、きょうもやっていましたよ、土日を除いて大体いつもやっていて困るんですよと。地方の自治体から、防衛庁とか外務省に問い合わせても、政府は知らぬ存ぜぬで困っておりますという話でした。飛ばないとか言っていて、そしてずっと地元にも説明せずに、訓練等とか緊急時と言っておいて、結局同じようなことが起こるんじゃないですか。

 もう一度お聞きしたいと思いますけれども、実際にアメリカのメアさんもこういう話をされているわけですから、政府として、タッチ・アンド・ゴーをするのかしないのか、訓練等は何なのか、具体的にアメリカと協議なさって、地元の自治体にはしっかり伝えるべきです。今までなぜ伝えてこなかったのか。大臣、どうですか、この点。大事でしょう、それは大臣にお聞きしたいと思います。方針ですから、姿勢ですよ。額賀長官がV字形を出し、久間長官が進め、そして守屋前事務次官が進めてきたんですよ、これを。沖縄の皆さんをだますんですか。だますんじゃないというのであれば、どういうときにアメリカは飛ぶのか、どういう内容の訓練をするのか、陸域の飛行をするかしないのかはこの案の肝ですよ、大臣、肝。そこを一番皆さん気になさっていますよ。

 大臣にお聞きします。この陸域の飛行について、きっちりと、どういうときに飛ぶのか飛ばないのかを示すべきだと思うし、今までも日米の協議の中で、大臣です、協議に出ていたはずですよ。いかがですか。

○石破国務大臣 どういう場合に飛ぶか、基本的に、いや、基本的にという言い方はいかぬです、陸域部分において、住宅の上というのは飛ばないのだということになっております。例外的にということがあり得る、それを説明いたしました。その中身は何なのですかということについて、地元の方々の御不安というものを払拭するような、そういう説明は丁寧に行っていかねばならないものだと考えております。

○辻元委員 引き続き、またしつこくこの問題はやります。

 終わります。

December 14, 2007

12月14日アセス審議会レポ

今日のアセス審査会に参加した方から報告が届きました。
審査会の答申は、意義ある素晴らしいものになるようです。しかし、これはデジャヴ?以前にも見たような光景を、つい思い出してしまいます。2004年と同じ道を歩まないためにも、県庁と県政をみんなで支えましょう。「アセス方法書は書き直し・再提出すべし」との県知事意見を、世界が支持しますよ!と。

辺野古新基地建設についての環境アセス審査会の報告です。

  辺野古新基地建設についての本日12月14日の環境アセスの沖縄県の審査会、予想通り飛行場部分については本日で審議は終了となりました。今日は今までよりも尚一層多くの傍聴者が居ました。約40人ほどだったでしょうか。

  本日の会議では知事への答申の事務局案その2が示され、それについての議論が主でした。

  基本的な骨格は「方法書の内容が情報不足で、まともな審議には成らない。キチンと内容を作り直して再提出して欲しい」と言う筋立てという事で審査会が一致しました。前文でその事を指摘しその後に方法書の個々の問題点の指摘に移る、事務局案の骨子はそのままに、単に方法書に対する意見書というよりは、書き直し再提出の勧告に成る様な構成にしたいと言うのが議論の行き着いた所でした。個々の問題点の指摘は、そこを改善して準備書(環境アセスで方法書の次の段階)に進む事とするのではなく、方法書の書き直し再提出の際の参考のためにと言う趣旨で書くと言う事でした。(この点については、実はそっくりの状況が2004年11月にあります。詳しくは以下に。)

  これは本日の会議の初めに示された案その2よりもさらに大きく踏み込む形に成っています(「審議会改正案」)。これから来週に向けて事務局と津嘉山正光会長、宮城邦治副会長が文案の最後の詰めをするとの事。

  一方で、ちょうど一昨日の12月12日午後に知事らが日本政府と協議する場が持たれましたが、そこで懸念材料と関連情報が出て来ています。

  まず第一に、「住宅地上空は訓練時での飛行も有り得る」との石波防衛大臣からの説明。これは方法書に書いてある飛行経路(「住宅地上空を回避する」)とは大きく異なります。方法書が間違っているのならアセス法の規定に則って方法書を訂正して改めて公告縦覧し、広く意見を求めなければいけないでしょう。

  第二に、「飛行場の中に弾薬を搭載するエリア」などがあることが新たに示されたが、これも方法書には書いてはありません。その他に「洗機場」、「燃料運搬用の桟橋」など、何れも環境アセスメントの方法の適切性を判断するのには欠かせない情報が今になって初めて示されました。公告縦覧された方法書にはこれらは何れも記載されていませんので、住民、自然保護団体、その他の専門家などもこの点には意見のし様がありませんでした。

  そしてもう一つの懸念材料、日本政府は「アセスの本調査を2008年2月にも開始したい意向」を示したとか。これは未だ方法が確定していない段階(審査会はそれを審査している訳ですから)で言うのはおかしな事です。

  ところで、2004年11月の今とそっくりな状況とは、当時の辺野古新基地建設—海上案についての環境アセスの沖縄県の審査会(会長は今と同じ津嘉山正光氏)での答申は細かな文言に違いはあるものの、概ね上の「審議会改正案」と同じ様な内容でした。当時の方法書も具体的な記述に乏しく、まともな審議には成らなかった結果として、この様な答申が生まれて来たのでしょう。

  2004年の審議会答申のその後の経緯は、今回2007年の審議会の答申の今後を見据える状況判断をする上で大変参考になります。

  2004年の答申では、「方法書の不備な点の指摘」、実質的な方法書の再提出/再審査に当たる「準備書までの間に調査の方法について協議をする場を求める」などの答申案にあった内容は、答申を受けて作成された筈の県知事からの意見からは消えて無くなっています。当時の知事は稲嶺恵一氏で、政治的な支持基盤は現知事の仲井真弘多知事と同じでした。

  答申と知事意見の相違、詳しくはジュゴンネットワーク沖縄のページで上記の答申と知事意見を比較すると
よく分かります。特にそれぞれの前文の最後の方と記の総括的事項の初めの方が該当部分です。

  2004年の事例を参考にすると、審議会の答申の内容がほぼ固まったここからの行く末を大きく左右して行くのは、まず初めに「審議会の答申がどこまで知事の意見に反映されるか」、これは逆に言えば「答申の文言を工夫する事で如何に知事意見の答申からのブレを小さくするか」と言う事に成るでしょう。

  ちなみに、仲井真知事はこの12月の県議会でも「普天間代替はでいかなる訓練でも住宅地上空の飛行は一切不可」と明言、12月12日の日本政府との協議会でも「方法書の中身がとても審査できない。」、「基本的なものが完全に抜けている」、「装弾場の事も聞いた事が無い」と言っています。

12月14・15・16日『六ヶ所村ラプソディー』上映会

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2007.12.14(fri)−16(sun) 核のない未来、基地のない未来 Sharing the wish for peace 〜3days〜にジョイントして、合意してない自由!開放!大学2007やります!
●公開授業「映画上映会というアクティヴィズム」
12:50−14:20(3限)
琉球大学法文学部新棟213教室にて
●映画「六ヶ所村ラプソディー」上映会 18:30−
琉球大学法文学部新棟114教室にて
(その他の詳細情報は以下つづきをご覧下さい。)

2007.12.14(fri)−16(sun)
核のない未来、基地のない未来
Sharing the wish for peace 〜3days〜

どこまでも広がる青い空。北の海から吹きつけるヤマセにゆれる緑の草々。
本州最北の地である下北半島の付け根、自然豊かな六ヶ所村。
この村に、全国の55基の原発から出てくる使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す工場が建設されました。
豊かで便利と言われる生活の影で生み出され続ける放射性物質を、人知れず受け入れようとしている六ヶ所村。
そして、日本全国の75%の米軍施設を受け入れている沖縄。今まさに新たな基地が建設されようとしている辺野古、東村高江。
遠く離れたふたつの地域をつなぐものは、いのちをはぐくむ海や森、自然を守りたいという思い、
生まれ来るこども達が安心して暮らせる地球を残したいと願うこころ。
いのちを思う祈りの声、平和への思いを分かち合う3日間です。


東村高江、辺野古、六ヶ所村からのメッセージ
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12/14(fri)
「六ヶ所村ラプソディー」上映会+合意してない自由!開放!大学2007
琉球大学
〒903−0213 沖縄県中頭郡西原町字千原1

公開授業「映画上映会というアクティヴィズム」
12:50−14:20(3限)
法文学部新棟213教室にて

映画「六ヶ所村ラプソディー」上映会 18:30−
法文学部新棟114教室にて
◎映画の上映権料を支払う都合上、参加者一人あたり800円のカンパをお願いします。
会場へのアクセス|97番(琉大線)「琉大東口」下車。
主催・お問い合わせ|合意してないプロジェクト http://disagree.okinawaforum.org/
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12/15(sat)
「六ヶ所村ラプソディー」上映会+DinkaDunkライブ
ゲストハウス柏屋
〒900−0014 沖縄県那覇市松尾2−11−22
tel.098−869−8833
http://www.88smile.com/kasiwaya/

18:00開場/19:00開演
映画「六ヶ所村ラプソディー」上映後+Dinka Dunkライブ
料金|1,800円(お茶、お茶菓子、資料つき)
会場へのアクセス|那覇・国際通りから徒歩約3分
ご予約・お問い合わせ|ゲストハウス柏屋まで
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12/16(sun)
核のない未来 基地のない未来のために
名護市大西公民館
〒905−0018 沖縄県名護市大西3丁目8−12 tel.0980−52−4630

第一部「核のない未来のために」
13:30開場/14:30開演
映画「六ヶ所村通信」上映
+トーク「核のない未来のために〜ロッカショからのメッセージ〜」(冨田貴史、西脇尚人)
+ボロンライブ

第二部「基地のない未来のために」
17:30開場/18:30開演
映画「やんばるからのメッセージ〜沖縄県東村高江の記録〜」上映
+トーク「基地のない未来のために〜辺野古、高江からのメッセージ〜」(阿部小涼、ほか※)
+hanautaライブ
参加費|第一部もしくは第二部のみ1,200円 通し2,000円 小学生以下無料
◎カレー、おにぎりなどの軽食あります(料金別途)。
会場へのアクセス|名護市漁港より車で約10分、大西トンネルより50m〜100m(「大西コミュニティ共同施設」という看板あり)
主催・お問い合わせ|冨田貴史 tel/080-6947-2491 e-mail/walk-in-beauty@ezweb.ne.jp
※第二部のトークゲストは、辺野古、高江での米軍基地建設の当日の状況次第で変わります。ご了承ください。
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映画と参加者の紹介

映画『六ヶ所村ラプソディー』
2004年、六ヶ所村に原発で使った燃料からプルトニウムを
取り出す再処理工場が完成した。村はすでに再処理を受け入れ、
経済的にも雇用面でも必要だという考えが行き渡り、工場に依存しない
生き方を目指す人は少数だ。その営みと、それぞれの選択を見つめてゆく。
(2006年、1時間59分、鎌仲ひとみ監督、グループ現代、支援:文化庁)

西脇尚人(ニシワキナオト)
沖縄県在住。ライター。
インターネット新聞JanJanに米軍基地関連の記事を中心に週1ペースで
記事を掲載中。ecology&culture NGOナマケモノ倶楽部などの
社会運動に参加。沖縄自立のためのオルタナティブな社会運動が
ライフワーク。目下の最大関心事は、沖縄版独立系メディアの創出。

阿部小涼(アベコスズ)
琉球大学法文学部准教授。専門はカリブ海と米国の地域研究。
カルチャーから抵抗の可能性を考えています。
でも、ただ考えるだけではつまらないので
「合意してないプロジェクト」でいろいろ試しているところ。
http://disagree.okinawaforum.org/

ボロン
2002年秋、結成。各地のライブスペース・カフェまた
神社仏閣や聖地での奉納演奏など様々な活動を展開。
うた、ギターを中心としたシンプルな構成の中に、自由で
清らかな世界が紡ぎ出され、聴く人に光の世界を見せてくれる。
http://www.k5.dion.ne.jp/~bhrum/

hanauta
こやまよしこ(Vo&三線)、Dinka Dunk在籍のmasaha(ギター)
による音楽ユニット。さらさら、きらきら、ゆらゆら、ふわふわ、ほかほか。
しずかにしみいる、やわらかであたたかな光。hanautaは、全国各地で
とろけるようなライブを展開中。そのゆったりと深〜い心地よさに、
赤ちゃんや動物までリラックスしてしまうそうな。

Dinka Dunk
沖縄で出会った3人が1995年に結成。アフリカ、アジアなどの
民族楽器を中心に、伝統や形式にとらわれない、独特なグルーブを
つくりだす。やさしくあたたかい、南の島のアンサンブル。
近藤ヒロミ(カリンバ&ムビラ)masaha(ギター&パーカッション)
とーし(ディジュリドゥ&インディアンフルート)

冨田貴史(トミタタカフミ)
名古屋在住。原発や再処理工場に実情を訪ね歩きながら
「エネルギー」「平和」「核」をテーマにした勉強会やワークショップ、
上映会などを全国各地で開いている。元音楽マネージャー〜専門学校講師。
思考停止に陥らせるメディアでなく、思考と自立を促すメディアを。
http://radio-active.cocolog-nifty.com/blog/

December 13, 2007

アセス大詰め、沖縄県の担当部署にエールを!

恐らく12月14日(金)13:30-17:00の審査会を最終回として、県知事への審査会答申案が最終調整され、この答申を元に12月21日期限の県知事意見提出となる運びです。そこで、環境アセス審査会の事務局である県の文化環境部・環境政策課と沖縄県知事に、電話、ファックス、電子メールなどで日本中が、また世界中がこのアセスメントの行方に注目をしている事実を伝えませんか。みんなでエールを送りましょう=з
詳細は以下。

前回12月11日の審査会で事務局作成の仮の意見書文案が示されていました。本来、この方法書は内容が不備なので、審査不能だから付き返し、再提出を求めるべきものとの認識で委員の先生方の認識は一致しています(下の記事3参照)。

11日に示された事務局案は事業者に対しては極めて厳しい内容でした。それでもなお審査員の先生の中からは「審査会からの答申を元にする筈の知事意見書で骨抜きにされない事を担保できるように前文で総括的にその内容を書き加えたい。」また「個別に方法書の問題点を指摘する形式で答申/知事意見を作成すると、事業者にはその部分だけを活用される危惧が拭えないから、むしろ前文などで方法書を再提出せよとの内容で終わりにする方が適当ではないか」と言うような意見が出ていました。

過去の環境アセスで、「1.審査会の答申が知事意見となり、2.それを受けて事業者が内容を一部変更して事業を実施する」というプロセスで、環境への影響を防ぎたいと考えて審査会の答申を出したはずが、環境への影響を伴う事業へゴーサインを出す結果にしか繋がらなかった、という経験の積み重ねが審査会の先生方の考え方の基盤を成しているのでしょう。この経緯は記事4に詳しく載っています。

さてそこで主に県外の皆さん、また県内でもアセス審査会に出席できない方々にお願いです。事務局である下記の沖縄県文化環境部環境政策課、そして沖縄県知事当てに、電話、ファックス、電子メールなどで日本中が、また世界中がこのアセスメントの行方に注目をしている事実を伝えて欲しいのです。

環境への影響を最大限に防ぐことの出来る結論を導き出す為に、まずはより良い審査会の答申案を作り上げてもらう為に、皆さんの激励の声を環境政策課へ届けてください。

環境政策課での答申案仕上がりは週明けの17日月曜日と思われます。よろしくお願いします。

<送り先の例>
●環境政策課
沖縄県文化環境部環境政策課
電話: 098-866-2183
FAX : 098-866-2240
E-mail: aa025003@pref.okinawa.jp

●沖縄県知事
http://www.pref.okinawa.jp/kouhou/teigen/tayori.htm
〒900-8570
沖縄県那覇市泉崎1-2-2
知事公室広報課 「知事へのたより」 宛
FAX:098-866-2467(知事公室広報課 )
kouhou@pref.okinawa.lg.jp

さて、FAXや電話やメールで、具体的に何を伝えようかな、と迷っている人は、以下をヒントにしてください。


1.そもそも、辺野古の海に基地を作れば、ジュゴンを初めとする貴重種が絶滅の危機にさらされる事は明らかです。大浦湾の埋め立て予定地には、沖縄本島でも最大級のアオサンゴの群落も確認されています。
IUCN(国際自然保護連合)総会でも、ジュゴン、ノグチゲラ、ヤンバルクイナの保全に関する勧告が繰り返し採択されています。妥当なアセスメントの実施、ゼロ・オプションの導入、米国側の協力を要請する2004年の勧告については以下を参照して下さい。
日本自然保護協会の記事
WWFジャパンの記事


2.環境アセスの審査会は、環境への影響の調査方法が適正かを専門委員が客観的・科学的な立場から審査する場です。事業者(防衛省那覇防衛局)が方法書を公告縦覧しましたが、事業の内容が具体的に書かれていません。不足事項について審査会会長名で質問しましたが、回答書の内容は不十分で審議不可能と判断されました。

1)住宅地の上空の飛行について
地元である名護市の市長、宜野座村の村長は「住宅地の上空は飛ばない」という説明を聞いて基本合意をしました。しかし実は全く同時期に日米間の協議では、当然訓練の中で住宅上空も飛ぶ事になるとの認識が共有され、それを地元住民に説明しない日本側に対して、米側が懸念を表明していたことが明かになっています。この内容は国会でも論議され、住宅上空も飛ぶという事を認めています。

(以下、オスプレイ配備、埋め立て規模など項目を追記する予定です。もう少々お待ちを。)

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記事1
日本自然保護協会HPから抜粋 
http://www.nacsj.or.jp/old_database/okinawa/okinawa-041125-youbo.html

2004年11月25日
<タイ・バンコク発:8団体共同プレスリリース>
第3回IUCN世界自然保護会議にて
「日本のジュゴン、ノグチゲラ、ヤンバルクイナの保全」勧告が採択される

 タイのバンコクで、11月17〜25日にかけて開催されていた第3回IUCN世界自然保護会議の最終日、日本の環境NGO8団体が提案した「日本のジュゴン、ノグチゲラ、ヤンバルクイナの保全」勧告が、賛成多数で採択された。

 提案を行ったのは、WWFジャパン、日本自然保護協会、沖縄大学地域研究所、日本野鳥の会、日本雁を保護する会、エルザ自然保護の会、野生動物救護獣医師協会、ジュゴン保護キャンペーンセンターの8団体である。
 勧告案の採決は、25日午前8:30から始まった本会議で、電子投票によって行われた。投票の結果は、総投票数347のうち賛成255票、反対26票、棄権66票であった。
   賛成 反対 棄権
政府  70  4  42
NGO 185  22  24

採択された勧告を、環境NGO提出の原案と比較すると、事実関係を述べる前文においては、いくつかの字句修正(ジュゴンの分布域の表記、UNEPが出版したレポートからの引用の削除)と、2つのパラグラフの追加(日本政府による調査と保全の努力の表明、環境アセスメントの実施)があった。具体的な勧告を記述する主文については、アメリカ政府による協力に関して、「要請があれば」が加わり、「研究者の派遣」が削除されるという小さな変更はあったものの、勧告の核心である、環境アセスメントにボーリング調査を含めること、ゼロ・オプションを加えること、保護区を設定し保全計画を作ること、は原文のまま採択された。

 今回、このような勧告が採択されたことは、沖縄の希少野生生物の保護にとって、大きな意味がある。日本政府は、勧告に従って、直ちに辺野古海域におけるボーリング調査を中止し、ボーリング調査とゼロ・オプションの検討を環境アセスメントに含めるべきである。そのためには、現在の方法書を根本的に見直す、あるいは追加の方法書を作成すべきである。また、ジュゴン、ノグチゲラ、ヤンバルクイナの3種の保護区設定と、保護計画策定に具体的に取り組むべきである。さらに、中長期的には、世界銀行の環境アセスメントに関するガイドラインや、アメリカ合衆国の国家環境政策法を見据えて、日本の環境アセスメント法や制度を、国際的な基準を満たすものに作りかえていくことが求められる。
以 上


記事2
住宅地上空は一切不可 仲井真知事、普天間代替で初明言(琉球新報HPより 12/5 16:04)
 県議会(仲里利信議長)11月定例会は5日午前、代表質問を行った。米軍普天間飛行場移設問題に関し、集落上空飛行を回避するとしていた政府が最近、上空飛行の可能性に言及したことに対し仲井真弘多知事は「名護市や宜野座村と政府の基本合意の経緯を考えれば、いかなる訓練でも住宅地上空を飛行することはあってはならない」と述べた。
 一切の訓練で住宅地上空を飛行すべきでないと知事が明言するのは初めて。説明を一変させる政府を強くけん制した形だ。新里米吉氏(護憲ネットワーク)への答弁。 政府は昨年4月、集落上空飛行を回避するためとしてV字形滑走路を提案し、名護市などと基本合意を交わした。
 だが、ことし10月の衆院安全保障委員会で防衛省の金沢博範防衛政策局長は「(日米協議で)一切、陸上の上は飛ばないという認識がともにあったわけではない」「当然飛ぶことはありうる」と飛行の可能性を示唆していた。
 普天間移設をめぐり、県環境影響評価審査会に対する沖縄防衛局の回答に審査会から批判が相次いだことについて、知念建次文化環境部長は「回答について審査会は不十分な説明との評価だ」とした上で「県としては十分な説明をし、真摯(しんし)な対応をするよう沖縄防衛局に強く求めていく」と述べた。新里氏への答弁。
 仲井真知事はまた、守屋武昌前防衛事務次官の収賄容疑での逮捕について「防衛行政に対する信頼を著しく損ね、誠に残念だ」と述べた。新川秀清氏(同)への答弁。
 那覇商工会議所の次期会頭選出をめぐる混迷について知事は「県としても大変憂慮している」との見解を示した。その上で「事態が早期に正常化するよう関係者の努力に期待する」と述べた。新里氏に答えた。


記事3
「方法書不備」答申へ 普天間代替アセス(琉球新報HPより 12/11 9:50)
 米軍普天間飛行場代替施設建設の環境影響評価(アセスメント)方法書を、知事からの諮問を受け審議している県環境影響評価審査会(会長・津嘉山正光琉大名誉教授)は10日夜、宜野湾市のぎのわんセミナーハウスで5回目の会合を開いた。沖縄防衛局職員も同席し審査会が方法書の具体的内容を問う質問書に正式に文書で回答したが、委員から「この回答では審査できない」「審議不可能だ」などの不満が続出、知事への答申に方法書の不備を指摘するのは確実。知事意見でも不備を指摘する見通しだ。
 津嘉山会長は審査会終了後、記者団に対し「(知事への答申で)方法書の不備を厳しく指摘せざるを得ない」と明らかにした。方法書を差し戻す提言については「法律上は不可能だが、それに代わる措置を求めたい」と強調。準備書作成までに、疑問に答える情報を公開し、委員の意見を準備書に反映させることなどを要求する考え。来週早々に答申する方針。
 審査会の質問は航空機の飛行経路や訓練形態、建設計画、作業ヤードの規模など76問。沖縄防衛局は「準備書の段階までに明らかにする」「現時点で示すのは困難」との回答に終始した。
 これに対し委員からは「準備書の段階では遅い。アセスが終わってしまう」「事業計画として熟していない段階で方法書が作成された。これでは適切な準備書もできない」「書き直せとの答申でも良いのか」などの強い批判が相次いだ。
 委員の一人は「準備書作成までの間、審査会の疑問の事項が決まり次第情報公開し、審査会や住民の意見を反映させる仕組みをつくってほしい」と要求。沖縄防衛局側は「知事意見をみて対応を検討したい」と述べた。
 冒頭、西平守孝名桜大教授が大浦湾海中の視察結果を報告。「沖縄本島で知られる中で最大のアオサンゴを確認した。消滅すれば沖縄の環境界に大きな損失」と強調した。

記事4
「普天間」アセス方法書見直し要求/県審査会が答申案審議沖縄タイムス12月12日朝刊記事から(リンクはWeb版)
(抜粋)
アセス法に詳しい桜井国俊沖縄大学学長は、素案で「方法書に係る手続き後、準備書を作成するまでの間に再審査を求める」とする点について、「手続き上、何の効力も示さない点で、前回(二〇〇四年)の辺野古アセス方法書の答申と何ら変わらない」と指摘。
 新石垣空港建設アセス方法書で、審査会がアセス調査前に知事意見や市民意見に基づいた変更を報告・公表を求めた答申を挙げ、「事実上の改訂方法書の提出要求だった。同様の効力を付するべきだ」と話した。

<専門家、評価と懸念/アセス審査会答申案>
 米軍普天間飛行場の移設をめぐる環境影響評価(アセスメント)手続きで、県環境影響評価審査会の答申素案が十一日、公表された。専門家からは厳しい姿勢を評価する声の一方で、「この表現では国に逃げ切られる」と、効力を疑問視する意見も。最終的な答申内容に、注目が集まる。地元名護市では、移設への賛否を超えて国に透明性を求める声が上がった。
 沖縄大学の桜井国俊学長は「現行のアセス法は、今回のような全く体をなさない方法書の提出を想定していない」と指摘。「法の趣旨を守る立場から、委員には方法書の改訂要求が知事意見に反映されなければ、辞任するほどの強い意志が求められる」と強調した。
 「アセス法施行後、審査会がこれほど厳しい意見を出した例は全国にもないのではないか」。WWF(世界自然保護基金)ジャパンの花輪伸一さんは、厳格な審議姿勢をこう評価した。
 ただ、「方法書の手続きをいったん進めてしまうと、国は問題点を先送りにして事業を進め、逃げ切ってしまう」と話し、実質的な手続きのやり直し要求を最終的な答申に盛り込むよう求めた。
 移設先の名護市辺野古区出身の島袋権勇同市議会議長は「市長意見も事業内容を具体的に明らかにするよう求めた。地元の意向であり、当然明らかにされるべきだ。できないとなると、基地行政もうまく進まない」と懸念。住民が納得できるような透明性の確保を要望した。
 十一日の審査会を傍聴した「市民アセスなご」の吉川秀樹さんは「日本の今後のアセスを左右する問題。ここでなし崩し的に進めさせては、沖縄が悪い前例を作ることになる」と心配する。その上で、「県は権利・義務として、『不合格』の方法書の差し戻しや撤回を求めるべきだ」と、県の役割を強調した。
 同日の審査会を傍聴し、科学的なアセスを求める要請書を提出した沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団運営委員の真喜志好一さん。「悪影響をひた隠しにする政府に対して、委員の学問的な良心が表れた。答申に当たっては、一人一人が知識に照らして曇りのない、後悔しない判断をしてほしい」と要望した。

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December 11, 2007

アセス審議会つぎの開催は11日・14日

<1>
○日時:平成19年12月11日(火) 16時00分〜19時00分
○場所:沖縄県総合福祉センター(那覇市首里石嶺町4-373-1)
   TEL 098-882-5811

<2>
○日時:平成19年12月14日(金) 13時30分〜17時00分
○場所:ぎのわんセミナーハウス(宜野湾市志真志4-24-7)
   TEL 098−898−4361

問い合わせ先:沖縄県文化環境部環境政策課 TEL 098-866-2183

December 08, 2007

12月8日Peace Connection: 再会チャーガンジュー交流会

peaceconnection200.jpg
Peace Connection
 〜Peace Music Festa!辺野古’07
  再会チャーガンジュー交流会〜
12月8日(土) OPEN 18:30 START 19:00
@宜野湾ヒューマンステージ
(宜野湾市長田、330沿いダイソー隣、P有り)
会費 ¥500(ドリンク代別途)
info:090-1946-0163 (Peace Music Festa!辺野古’07実行委員会)
akagawara-info@mail.goo.ne.jp
http://www.peace-music.org/

ピースミュージックより上映会と交流イベントのお知らせです。

『Peace Connection
 〜Peace Music Festa!辺野古’07 再会チャーガンジュー交流会〜』

 沖縄の海と自然を愛し、音楽やアートを通じ
て平和を作っていこうと、今年二月に辺野古の
浜でPeace Music Festa!辺野古’07 が開催され
ました。

 同イベントの辺野古での次回開催は未定です
が、このたびPeace Music Festa!辺野古’07
ライブ映像やインタビューなどを収録したドキュ
メンタリー映像が出来上がりましたので、上映
会と交流会を行います。

 あの時生まれた繋がりや広がりを生かし、今
後それぞれが沖縄のため、広くは地球の未来の
ために何ができるかを考え、話し合う場が作れ
ればと考えています。辺野古でのイベントに参
加した方も来れなかった方もこの機会にぜひ交
流を深めましょう!!

12月8日(土) OPEN 18:30 START 19:00
@宜野湾ヒューマンステージ
(宜野湾市長田、330沿いダイソー隣、P有り)
会費 ¥500(ドリンク代別途)
info:090-1946-0163 (Peace Music Festa!辺野古’07実行委員会)
akagawara-info@mail.goo.ne.jp
http://www.peace-music.org/

フライヤー画像↓ここからダウンロードできます。
可能な方はブログやサイトに貼ったり、
プリントアウトして配っていただけると助かります!
http://www.peace-music.org/peaceconnection.pdf

内容
19:00 Peace Music Festa!辺野古’07の
    ドキュメンタリー映像上映(60分)
20:00 トークセッション(40分)
    テーマ:PMF辺野古のその後と今後を語る
     司会:知花竜海&KEN子 
20:40 ミニライブ(知花竜海、KEN子、他…)(20分)
21:00 交流会(120分)
23:00 終了

December 07, 2007

「そしてまた押し掛けましょう!」

第10回沖縄県環境影響評価審査会
日時:12月10日(月)18時00分~20時00分
場所:ぎのわんセミナーハウス
(宜野湾市志真志4-24-7、tel.098-898-4361)

先回の審査会は新聞でも大きく報道されました。
以下に傍聴に参加した人のコメントを転載します。

----
From: ****
Date: 2007年12月4日 23:58:35:JST
To: projectdisagree
Subject: アセス審査会

こんばんは。ご無沙汰しています。
ただいま求職中のO.H.です。

アセス審査会、傍聴してきました。参加人数は審査委員8名、防衛局が4名、事業者約15名、県職員8名、マスコミ約10名、傍聴者約30名といったところでしょうか。部屋いっぱいの人で、立ち見・座り込み(?)が出るほどでした。

遅れて入ったので途中からしか説明を聞いていないのですが、そしてそれは委員が事前に出した質問に答える形で進められたのですが、ひたすら手元の文書を読み上げるだけのものでした。説明をする防衛局、事業者ともスーツに身を固めた機械のようで少々恐かったのですが、時々どもっていたので、少しはプレッシャーを感じたのかなと思います。

「回答」と言っても抽象的だったり先延ばしにしてる項目も多く、委員から「これでは方法書の体になっていない。審査できずに困惑している」という声が多数あがりました。

傍聴席からも防衛局を問いただす声があがったり、委員の意見に拍手で賛同を示したりと、かなり賑やかでしたが、一番受けがよかったのは、ある委員が言った「私たちはこのままでは”無能集団”になってしまう。分かっている資料を全て出して、私たちを無能集団にしない環境を整えてほしい」というものです。これには吹き出してしまう人もいました。委員が”無能集団”になることを拒否するプライドを持った方たちでよかった!

結局、より具体的な内容を求める委員と、「分かっていることは全て書いた」という防衛局とで議論ができるはずもなく、後日仕切り直しということになりました。日程は決まっていませんが防衛局側がとても焦っていたので、近いうちかもしれません。皆様、注視していて下さい。そしてまた押し掛けましょう!

12月11日緊急県民集会のお知らせ

県民会議から緊急集会のお知らせいただきました。
日時:12月11日(火)18:00~19:00
場所:県民広場(県庁前、りうぼう向い)
タイトル『辺野古新基地建設の白紙撤回等を求める緊急県民集会』
主催:県民会議

集会後にデモあり。19:00~20:00の予定で、県民広場~牧志公園まで。
鳴り物入りアピールで盛り上がるのもヨシかも!?

12月8日嘉手納ゲート前抗議集会

沖縄平和運動センターよりお知らせ。
12月8日(土)11:00〜嘉手納第1ゲート前にて
岩国からの即応訓練に対する抗議集会

December 02, 2007

「それはとても有効な基地建設を止める手段になると思います。」

12月3・4日アセス審議会をウォッチしよう!
(1)12月3日(月) 13:00頃-16:00頃 現地調査@辺野古漁港(天候要チェック)
(2)12月4日(火) 15時00分-18時30分 アセス審査会@宜野湾セミナーハウス
詳細は以下で。

(1)12月3日(月) 13:00頃~16:00頃
現地調査で辺野古漁港に集合するようです。
どんな調査をするのか!?
ウォッチャー諸君、駆けつけるべき!

(2)12月4日(火) 15時00分~18時30分
アセス審査会@宜野湾セミナーハウス
県アセス審査会は、30日付けでオキボー君に
質問事項を呈示しています。それにたいする
回答と説明が文書と口頭で行われる模様。


ぎのわんセミナーハウス
宜野湾市志真志4-24-7
TEL 098-898-4361
http://w1.nirai.ne.jp/oki-gsh/index.html


アセス審査会の開催情報は、沖縄県環境政策課の以下のWebで確認できます。
http://www3.pref.okinawa.jp/site/view/contview.jsp?cateid=68&id=14348&page=1
問い合わせ先:沖縄県文化環境部環境政策課 TEL 098-866-2183


以下は先日のアセス審査会を傍聴した人の感想です。
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そのときの審査会の新聞記事。
・・・・事実上の書き直し要求にあたる異例の措置。質問書前文には
「誠意ある回答が無ければ方法書としてみなせない」趣旨の条件も付け加えるという・・・・とあります。

この発言をした、審査委員の先生は穏やかな笑顔を湛えつつ、いつも核心を突いた鋭い発言をされます。

その委員さんたちの一人が、市民に向けて、
「とにかく傍聴してください、皆さんはただそこに座って見ているだけでいいんです、それが委員たちの良心を呼び覚まします。」
と言っていたそうです。

傍聴していて思うことは、あの場所で、行政に向かって市民が顔を見せていること、それだけで大きな意思表示になっているとわかります。大きな効力があります。

時々「こういう審査会の委員たちなど単なる御用学者だ」と言う方がいますが、そんなことはありません。委員たちも辺野古の海に基地建設などあり得ないと思っているのです。動植物、自然を愛してそういう専門の先生になったんですから当然です。

でも国の圧力は相当のものだと思います。だから市民がはっきり目に見えて後押しすることが必要なんです。

県は時間が無いことを理由に押し切ろうとします。県から雇われているわけですから委員の先生たちもそう言われるとどうも弱いようです。しかしアセスは時間内に終わらせることが目的ではありません。そのへんも市民が後押ししなくては。

高江のアセスのときは私自身もそのことがよく理解できていなくて、傍聴に一度だけ行きましたが、その一度だけたった3人、というありさまでした。あのとき委員さんの一人から、県の職員に向けて「どう意見しようと、どうせ造られてしまうのだろうけど・・」とあきらめのような発言もありました。そしてあっという間に工事着工されてしまいました。

先日の傍聴は20人程度でした。平良悦美さんも毎日カヌーで寒い海に出て、肩が痛いんだけど・・と言いつつ、毎回傍聴にいらしています。もし200人、300人もの傍聴人で埋め尽くされれば委員の先生たちにとって絶大な後押しになり、あきらめを生むこともないでしょう。それはとても有効な基地建設を止める手段になると思います。

皆さんもご多忙とは思いますが、今後も出来るだけ傍聴に参加していただきたく、心からお願いをしたくてこのメールをしました。
どうぞよろしくお願いします。

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