5月30日アメリカとニーバー
2008聖学院大学総合研究所主催 講演会
聖学院大学総合研究所20周年記念行事・戦後社会の再検討
アメリカとニーバー
America and Reinhold Niebuhr
日時:2008年5月30日(金)
18:00〜20:30(開場17:30)
会場:女子聖学院中学・高等学校 クローソン・ホール
(JR山手線、営団地下鉄南北線駒込駅 徒歩10分/JR京浜東北線上中里駅 徒歩15分)
講演者・講演題
橋義文 (聖学院大学大学院・総合研究所教授)
「ニーバーの神学と政治学の意義—ハワーワスのニーバー批判をめぐって—」
藤原淳賀 (聖学院大学総合研究所准教授)
「スタンリー・ハワーワスによるラインホルド・ニーバーの評価の検討—キリスト者は何に召されているのか—」
西谷幸介 (青山学院大学教授)
「ニーバー的視点から見たアメリカと国連—ブッシュ政権の単一神教的誤謬—」
ラインホールド・ニーバーが世を去って今年で37年になる。昨年亡くなったアーサー・M・シュレシンジャーは「20世紀最高のアメリカ人神学者ニーバーは、なぜ、21世紀の宗教的会話から外れてしまったのだろうか」と問い、ニーバーが忘れられつつある背景を分析し、その状況に警鐘を鳴らした。
シュレシンジャーは、ニーバーが忘れられつつあるその理由を「9・11がわが国のイノセンス神話をよみがえらせた」ことにあると見た。確かにブッシュのアメリカはニーバーを必要としないであろう。
他方、神学の世界では、スタンリー・ハワーワスが、ギフォード講演をはじめ、一連の著作をとおしてニーバーの神学と政治学について、教会の機能が軽視されているとの視点から徹底した批判を展開してきた。この見方への支持は広がっているようであり、そこではニーバーはもはや必要とされていないようである。
こうしてニーバーは、いまや、外からも内からもすなわち政治的にも神学的にも、忘れられようとしているかに見える。
しかし、そのような状況は、21世紀の世界にとって幸福なことであろうか。そもそも、ニーバーは正しく理解されてきただろうか。現在のあるいは将来のアメリカにとって、さらにはわが国にとって、ニーバーはどのような存在でありその意義はどのようなところにあるのだろうか。
休憩:19:10〜19:30
討論:19:30〜20:20
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